任務先でぶりっ子始めました

１５話 中間テスト２ ページ18

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カルマによって明かされたAの答案用紙の右上には、４つの１００の字と、１つの６７の字が。Aは英語以外の教科は満点のようだった。


「すっげー」

「友田さんって頭良かったんだね」

「前は英語ヤバかったけど、今はかなりマシになってきたね。範囲変わって６７点取れるのは大進歩じゃない？」


前原、片岡、カルマの順でそれぞれ感想を述べる。他の皆も、口にこそ出さないがかなり驚いているようだった。

それは殺せんせーも例外じゃなく、


「Aさぁぁぁん！！英語出来るようになったんですね！先生嬉しいです！」


と、先程まで落ち込んでいたと思えないほど喜び、号泣している。

だが、ただ驚いているだけではない。


((いつも早退ばかりしている友田/さんがどうしてこんな点数を？授業もまともに受けてない/ねぇのに))


クラスの大半がそんな疑問を頭に思い浮かべた。その疑問に答えられるただ１人であるAは、任務と学業とでまともに寝れていなかった為、机に突っ伏して爆睡中である。考えても分からないと悟り、皆は再びカルマに注目した。


「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。友田ちゃんはどうか分からないけどね。だけど、俺は、多分友田ちゃんもE組(このくみ)出る気無いよ。前のクラス戻るより暗殺の方が全然楽しいし」


カルマは殺せんせーに顔を近づけながら言葉を続ける。


「...で、どーすんのそっちは？全員５０位に入んなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの？それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの？」


カルマの言葉にピクッと反応する殺せんせー。それに気づいた生徒達は、ここぞとばかりに殺せんせーを煽る。


「にゅやーッ！！逃げるわけありません！！期末テストであいつらに倍返しでリベンジです！！」


顔を真っ赤にして叫ぶ殺せんせー。それを見て笑う生徒達。やっといつものE組に戻ったようだ。


(中間テストで僕等は壁にブチ当たった。E組を取り囲むブ厚い壁に。それでも僕は心の中で胸を張った。自分がこの(・・)E組である事に。

......それにしても友田さん。どうしてあんな高得点が取れたんだろう？)


Aに対する渚の疑問は深まるばかりだった。その本人は今、楽しい夢でも見ているのだろうか？



友田A
中間テスト 合計点数 ４６７点
１８７人中 １０位

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