14話 中間テスト ページ17
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『えぇ?全員がぁ50位以内ぃ?』
「うん、そうなの!」
中間テスト当日。朝から勇者カエデちゃんに聞かされたのは思わぬことだった。
私は昨日途中で早退したから知らなかったけど、どうやら「第二の刃」を示すとかで今日の中間テストで全員50位以内を取れとのこと。
厳しいなオイ。
『それぇ結構大変じゃなぁい?』
「そうなんだよね。皆もビックリしてたし」
そりゃするわ。お目目が飛び出ちゃう。
「その為にも今日は頑張ろうね!」
『そぉだね!』
この時私は知らなかった。まさかこの中間テストにまでも理事長さんの手が及んでいたことを。
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Noside
「......これは一体どういう事でしょうか。公正さを著しく欠くと感じましたが」
「...おっかしいですねぇ〜。ちゃんと通達したはずですよ。貴方方の伝達ミスじゃないですか?なんせおたくら本校舎に来ないから。ハハハハ」
教室の隅で烏間が本校舎の教師に何かを訴えるように言う。それに教師は嘲笑うかのように対応するばかり。
「伝達ミス等覚えは無いし、そもそもどう考えても普通じゃない。
''テスト2日前に...出題範囲を大幅に変えるなんて''」
烏間の言う通り、テストの範囲が大幅に変えられていた。理事長直々の教えを受けた本校舎はともかく、範囲が変更されたことを伝えられていなかったE組の結果は散々であったと言える。
「...先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。...君達に顔向けできません」
生徒達に背を向け、そう言う殺せんせー。その頭に1本のナイフが飛んできた。
「にゅやッ!?」
「いいの〜?顔向けできなかったら俺が殺しに来んのも見えないよ」
カルマは殺せんせーを挑発するようにしながら教壇へ近づく。
「カルマ君!!今、先生は落ちこんで...」
殺せんせーが言うのにも構わず、バサッと何かを教壇に置く。殺せんせーはそれを拾う。
「俺、問題変わっても関係ないし」
それはカルマのテスト答案だった。そこに書かれている数字は全てが100点に近いもの。それにざわめく教室。
「奥田さん、友田ちゃんの席から友田ちゃんの答案取ってくれない?」
「は、はいっ!」
指名された奥田は、机に突っ伏して寝ているAの下にある答案用紙を引っ張って取りカルマへと渡す。
「ほら、これ友田ちゃんの」
カルマが見せたAの答案用紙を見た生徒は思わず「うぉ!?」と驚いてしまった。
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時