29話目 ページ35
思考の海に浸っていたところで、ジャックさんの大きな声で我に返った。
しかし何故か先程の賑やかさはなく、周りはシンと静まり返っている。
さらに何故か皆さんが私を見ている。
え？なに？
(エイト｢なんでAが料理出来るかって話で、ジャックがAは人間だったからって言ったんだよ。｣)
そうコソッとジョーが教えてくれた。
え？それでなんでこんな静かに？
聞き流さないのそこ？
マルフィ｢A、君は人間だったのかい？｣
『...はい。人間界で言う10年ほど前まで。』
戸惑いが隠せない。
それは他の方々も同じようで。
ただ1人場違いなほど目を輝かせているスキャターさんは見なかったことにしよう...。
ただ、私が戸惑ってしまった1番の理由は
私に問うたマルフィさんの目が、とても恐ろしさを纏っていたから。
エイト｢まあまあそんな怖い顔すんなって。ここからは先輩として俺が説明すっから。な？｣
そう言ってこちらを見やるジョー。
ここは大人しくお願いしよう。
現在私は、おそらくだが疑いをかけられている。
なぜ人間？クラゲではなかったのか？信用できるのか？
空気的にはそんな感じだろう。
私が説明してもややこしくなりそうだし、ここは先輩に任せた方が良さげだ。
『うん。お願いしますね、先輩。』
エイト｢はっ、都合のいい時だけ先輩呼びしやがって｣
満更でもなさそうに言うセリフじゃないよ、それ。
そう言いたいのを飲み込む。
めっちゃ場違いだからね。
エイト｢まあ食いながらでいいから聞いてくれや、むかーしむかしのクラゲの話さ。
俺もアースラ様やAから後々聞いた話だけどな、コイツは人間だった頃にアースラ様に拾われたんだ。
ま、陸で何があったかは知らねぇけど、死のうとしてたらしくてな。死にかけだったAをアースラ様がお助けになられて、そのまま世にも恐ろしい、世界一美しいクラゲに変えられちまったってわけだ。
それからは俺がコイツの教育係としてみっちり扱きあげて育てたってわけ。お陰様で今ではよく仕事のできるいい後輩になってるぜ。｣
アップル｢…では、もう完全に人間ではないと？｣
エイト｢あったりまえだろ。うちのアースラ様の魔法を舐めてもらっちゃ困るぜ。
コイツはお前らが疑ってるようなやつじゃない。裏切らないし見捨てない。
俺が信頼してる立派なヴィランズだ。｣
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年10月4日 0時) (
レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます！これからも頑張って下さい！ (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます！ずっと応援しますし、更新待ってますね！ (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2018年11月7日 17時
