幼馴染の願い ページ28
赤い羽根に願いを込めれば、神様が空高くまで届けてくれる。必ず願いが叶うなんて、そんな迷信が流行ったのは小学生の頃だった。まんまとその迷信を信じた私は、毎年様々なことを願った。
"喧嘩したお友達と仲直りが出来ますように"
"無くしたハンカチが見つかりますように"
半ば悩み相談のようなその願いは、偶然にも毎年叶えられていて。迷信なんだと薄々はわかっていながらも、それでも赤い羽根をさながら七夕の短冊代わりにする癖は治らなかった。
"いずくんと同じ中学に行けますように"
そりゃ学区が同じなんだから当然同じ中学にもなる。でも、彼はその時もうモデルの仕事をしていたから、どこか遠くの私立に行くんじゃないか、と幼いながらに怖かったのだと思う。
偶然か、必然か。全ての願いは叶っていた。だからみんなが"七夕と勘違いしてるよ"って教えてくれても、私にとってはこれが正解。願いは言ったら叶わなくなるから、私だけの秘密。
今年の願いはもう叶ったよ。
願い事をした5分後はもう、ね。
Fin.
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ふぁる(プロフ) - @雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです♪楽しんでいってくださいね〜 (2020年8月28日 22時) (レス) id: e885882f23 (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!(プロフ) - え、もう内容画好きで、KnightsPの私に最高な物語ばっか描きますね……もうほんっとに最高です!いつも応援させていただいています!作品作って下さりありがとうございます! (2020年8月28日 20時) (レス) id: 78b28daee8 (このIDを非表示/違反報告)
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