人*獣*物*語 【神童拓人】

十五 ページ19

よく見ると、いろんなところで異様な光景が見られた。


犬が寝てる。まあ、これはまだいいだろう。


豹と鼬が取っ組み合いしている。

あれは自己紹介のときにも見たが…異常だ。


烏が羽を広げてなんかしていたり、栗鼠と梟が会話をして…動物が会話してるのもどうかしているな。


そして、目の前では狼と猫が威嚇しあっていた。


間違いなく、おかしい。


あ、あの二人がこんな状態じゃあ…干せないよな…。


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貴｢…………………。
あいつら、また喧嘩してるのか。｣


拓｢…そうらしい…


って、だぁぁぁぁぁぁぁ!?｣


貴｢大声出すな、五月蝿い。｣


拓｢あ、ごめん…


って、そういう問題じゃない!!｣


貴｢なにが。｣


拓｢お前、人間嫌いなんだろ？
俺と居て大丈夫なのか!?｣


貴｢…人間は、嫌い。


でも、お前なら、いい…かも？｣


拓｢疑問形で言われても…。｣


貴｢んー、ま、私が大丈夫そうだから、多分大丈夫。｣


拓｢多分て…お前な…。｣


貴｢Aでいい。
前からそう呼んでただろう。｣


拓｢あ、はい。｣


貴｢あと、干し方教えてやるよ。｣


助かるわ。

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