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さくらside
「…あの、」
「ん？」
”二人っきりになりたかった”なんて言われて戸惑う私をよそに
よーし行くよ、って楽しそうにグイグイ引っ張られるもんだから
本気で拒否ることも出来ずに、今に至る。
「……とりあえず手、離しません？」
「えー、やだって言ったら？」
「私が嫌ですよっ、近所の誰かに見られたらっ」
「誤解される？」
「そうそう、
この辺すーぐそういう噂広まるんですから」
「だったらいいじゃん。
北山の気持ち知るチャンスじゃない？」
「………え？」
突然出てきた”北山”って言葉。
最寄りのコンビニまであと少しってとこで
藤ヶ谷さんを見上げるように立ち止まった。
.
「さくらちゃん、北山のこと好きなんでしょ？」
私が止まったもんだから
繋いでた手を引っ張られ、少し前で止まった藤ヶ谷さんは
振り返りながらそう言い放つ。
車が通り過ぎて
虫の声だけが聞こえる空間。
.
「初めて海で会った時の
北山を遠くから見つめてるさくらちゃんの悲しい目が忘れらんなくてさ」
そう自嘲するように笑うと
ようやく手が解放されて
甘い香りが鼻を掠めた。
「その北山に対する気持ちごと
俺に預けてみる気はない？」
.
私のみっくんへ対する気持ち。
あの海の日のみっくんとAちゃんへの不安な気持ち。
……そして、
気持ちを伝えて三人の関係が崩れる恐怖。
そこまでも全部知りつくしてるかのような藤ヶ谷さんのその瞳に
まっすぐ目を見つめるのが怖くて、目をそらした。
「…そ、そんな冗談やめてください…っ、」
「冗談じゃないよ？
俺こんなこと冗談で言わないよ」
「だってこの前海で会っただけなのにっ」
「それだけなのに、ここまでさくらちゃんに心が動かされてるって逆に凄くない？」
「・・・」
「まぁ、ゆっくりでいいからさ」
俯く私に頭をポンポンされて
内心ひぇ〜！！！って思いながらも
また手を取られるから
振り解くことも出来ずに、再びコンビニまでの道のりを肩を並べて歩いた。
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Ｍ※Ｈ(プロフ) - じゅんさん» 初めまして！！コメありがとうございます(^^)これからの三人の行方、見守って頂ければとおもいます！今日中にはアップしたい！（笑）希望（笑）しばらくお待ちください！ほんと、ありがたいですー(^^) (2018年9月14日 13時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ※Ｈ(プロフ) - はちみつミキティーさん» 初めまして！初コメ♪とっても嬉しいです！H、応援して頂けますか(^^)ありがとうございます！これからみっくんの気持ちと主人公の気持ち、どんどん複雑になっていきますよー？玉ちゃん押し切れるか？（笑）また遊びに来てくださーい♪ (2018年9月14日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - 初めまして！更新が待ち遠しいです！ (2018年9月13日 23時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
はちみつミキティー(プロフ) - 初めまして！！毎回ドキドキしながら読んでます☆私、Hさんsideです(/ω＼*)玉ちゃんと結婚しちゃうのってウズウズ_(:3 」∠)_更新楽しみにお待ちしてます☆☆ (2018年9月13日 21時) (レス) id: cab4bb16ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｍ※Ｈ | 作成日時：2018年8月5日 15時
