34 ページ35
さくらside
「…っねぇ、いたいんだけどっ、!」
Aちゃん達から逃げるようにみっくんに強く手を引かれて
そのまま何も言葉を発することもなく
家の前のとこの交差点。
「……あ、わり、」
ようやく手を離してくれたかと思えば
私の顔も見ずに、また歩き出す。
その背中を追うようにまた早足で駆け出せば
あっという間に家の目の前まで到着してしまった。
「ねぇ、みっくんっ、」
「・・・」
「みっくんってば!!」
もう家に入ろうとしているその腕をようやく掴まえると振り返ったみっくん。
そして私を無表情で見つめながら、掴まれた腕を解いた。
「……じゃあな。」
そしてそのまま自分の家に入ろうとするから
思わずまたその腕を掴んだ。
「待ってよ、どうしたの?」
「なにが?」
「なにが、って……、」
様子がおかしいにも程があるでしょ…?
あの二人を目にしてから
ずっと無言で、私の事を見向きもしなくて。
こんなのまるで……
まるで、Aちゃんのこと……、
.
「……みっくんて、好きな人いるの?」
「…は?」
「みっくんがいつも彼女とすぐに別れちゃうのは
心にずっと好きな人がいるから…?」
.
ずっと知りたくて、知りたくなかったこと。
十年以上、片想いを続けてきたくせに
初めて確信に触れる。
それはきっと
Aちゃんだから。
いつからか、心のどこかで思ってた。
みっくんは
Aちゃんのことが好きなんじゃないかって。
気付いていても
気付かない振りをするしかなかったこと。
495人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M※H(プロフ) - じゅんさん» 初めまして!!コメありがとうございます(^^)これからの三人の行方、見守って頂ければとおもいます!今日中にはアップしたい!(笑)希望(笑)しばらくお待ちください!ほんと、ありがたいですー(^^) (2018年9月14日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
M※H(プロフ) - はちみつミキティーさん» 初めまして!初コメ♪とっても嬉しいです!H、応援して頂けますか(^^)ありがとうございます!これからみっくんの気持ちと主人公の気持ち、どんどん複雑になっていきますよー?玉ちゃん押し切れるか?(笑)また遊びに来てくださーい♪ (2018年9月14日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - 初めまして!更新が待ち遠しいです! (2018年9月13日 23時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
はちみつミキティー(プロフ) - 初めまして!!毎回ドキドキしながら読んでます☆私、Hさんsideです(/ω\*)玉ちゃんと結婚しちゃうのってウズウズ_(:3 」∠)_更新楽しみにお待ちしてます☆☆ (2018年9月13日 21時) (レス) id: cab4bb16ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M※H | 作成日時:2018年8月5日 15時