検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:123,597 hit

19 ページ20

Aside




ドリッパーにペーパーフィルターをセットして豆を入れる。



少しずつお湯を注ぎ入れ
サーバーにポタポタと落ちていく液体を眺めるのが好きだ。一番初めに香るコーヒー豆の香りを独り占め出来るのも。




なのにすぐ隣に藤ヶ谷さんも同じように
コーヒーが落ちてくのを見つめててなんだか落ち着かない。




「北山の家のキッチンなのにまるで自分の家のように勝手知ったるなんだね。」



「⋯小さな頃から出入りさせて貰ってるから。」


「いいよなぁ。そういうの。もう兄妹みたいな感じ?」



「⋯⋯まぁ、そんな所です。」



やだな。
この人の話してると全て見透かされそうで怖くなる。




「⋯さくらちゃんは兄妹なんて思ってないみたいだけど。」



その言葉に無意識に藤ヶ谷さんの顔を見るとなんて事ないように微笑んでる。



「⋯さくらの気持ち知っててさくらの事どうするつもりなんですか?」



ニヤって笑ってどうしよっかなぁなんて。
なんだかはっきりしない藤ヶ谷さんにイライラしてきた。



「さくらの事遊びでからかってるだけなら止めて下さいね?そもそもさくらはきっとあなたには振り向きもしないと思いますけどっ。」




「⋯妹思いなんだね。」



私の剣幕にも動じず
急に優しく見つめられて思わず目を逸らしてしまった。



っもう!!
ほんっとこの人調子狂うっ。



「⋯北山ってさ、こんなにかわいい幼なじみが二人も近くにいてさ?今まで何とも思わなかったのかな?」



か、かわいい?!
それは私もっ⋯?



はぁーー。
面と向かってそんな事言われるの久しぶりっ。



無駄にドキドキするのを悟られないようしてたら



「宏光は何考えてるのかわかんないから⋯」



なんてつい本音がポロっと口を付いて出た。



パッと藤ヶ谷さんを見ると
まだ私の事を見てて、なんですか?なんて挙動不審になる。





「⋯そういう事ね。」




⋯え?



「北山のやつ、女泣かせだなぁ。あいつバカだから大変でしょ。」




え?え?




「⋯オレはAちゃんの事応援するよ。」




またニヤって笑ってキッチンを後にする藤ヶ谷さん。




⋯ほら。
だからこの人なんだか苦手なんだって。
ほんとに意味わかんないっ。

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
495人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

M※H(プロフ) - じゅんさん» 初めまして!!コメありがとうございます(^^)これからの三人の行方、見守って頂ければとおもいます!今日中にはアップしたい!(笑)希望(笑)しばらくお待ちください!ほんと、ありがたいですー(^^) (2018年9月14日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
M※H(プロフ) - はちみつミキティーさん» 初めまして!初コメ♪とっても嬉しいです!H、応援して頂けますか(^^)ありがとうございます!これからみっくんの気持ちと主人公の気持ち、どんどん複雑になっていきますよー?玉ちゃん押し切れるか?(笑)また遊びに来てくださーい♪ (2018年9月14日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - 初めまして!更新が待ち遠しいです! (2018年9月13日 23時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
はちみつミキティー(プロフ) - 初めまして!!毎回ドキドキしながら読んでます☆私、Hさんsideです(/ω\*)玉ちゃんと結婚しちゃうのってウズウズ_(:3 」∠)_更新楽しみにお待ちしてます☆☆ (2018年9月13日 21時) (レス) id: cab4bb16ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:M※H | 作成日時:2018年8月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。