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小さい頃は、眠る前にお話を読んでもらっていた。
いちばん好きだったのはお姫様の出てくる物語で、最後はいつも誰かに見初められて、幸せに暮らすハッピーエンド。
「お父さんがね、お母さんのことを迎えにきてくれたのよ」
新しい絵本が見つからないとき、いつも母はそう言って、二人が出会ったときの話なんかをしてくれた。
富裕層の生徒が数多く在籍する、世に名高い「帝光学園」。
なかなか覗くことのできない世界だからか、はたまた大物を輩出している学校だからなのか。
真偽はともかく、世間では冗談混じりに恐ろしく語られることも多い学園だったが、母の口から語られるそこは、和泉にとって「お城のよう」な世界だった。
「あそこは、実は運命の人と出会うための場所なの」
そう語る母は、事実父と出会い、幸せに暮らしている。
和泉が帝光を受験しようと思うのに、大して時間は掛からなかった。
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心音(プロフ) - 感動の一言です。面白さもあるなかでの、作品の静かな雰囲気が本当に素晴らしいと感じました!更新、楽しみにしてます! (2015年6月28日 9時) (レス) id: da51ec7942 (このIDを非表示/違反報告)
www - でもが2回も続いてしまいました(汗すみません… (2014年12月26日 15時) (レス) id: 923386029d (このIDを非表示/違反報告)
www - ひぢのさん» そうですよね!あ、でも作品ほとんど消えてしまってて…。せめて残して欲しかったって言うのは私の我儘ですかね…。でも、その人がいるサイト分かったので行きます。ひぢのさんの小説もちゃんと読みます(ニコッ頑張って下さい!ランキングとかに乗るといいですね (2014年12月26日 15時) (レス) id: 923386029d (このIDを非表示/違反報告)
ひぢの(プロフ) - wwwさん» 作品を書くのがお好きな方でしたし、ガッツもありましたから、きっと裏切り云々の規約のない新天地で返り咲いてくれることでしょう。占ツク時代の作品のタイトルなどを頼りに、探してみることをお勧めいたします。 (2014年12月26日 15時) (レス) id: e3c5154d5f (このIDを非表示/違反報告)
www - 裏、切りの小説が少しでも減って皆で楽しめるようになるといいですね! (2014年12月26日 15時) (レス) id: 923386029d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぢの | 作成日時:2014年12月25日 5時