老いない美女幹部【中原中也】season２

七十八滴目ー月詠ｓｉｄｅー ページ36

私はまた屋根の上を渡り、ポートマフィアに向かった。

中へ入るのは、多分鷗外でも知らないと思われる先代に教えられた裏道を通る。


月詠「おはようございます」


まずは自分の部下に挨拶をしようと私が預かった部署の扉を開けると、ほとんどの人達が固まって話をしていた。


神原「おはよう、ございます。何か連絡が？」

月詠「？いや、特にはないですけど………」

高華「幹部！その、昨日は…」

月詠「はい、ストップ。ほら、見てみ？」


私は昨日銃弾を受けたであろう部分を服をめくって見せた。


高華「えっ………？」

宮河「なん、で……？」


物凄い、驚かれた。




(よかった、寝ているうちに完璧に治ってくれて…ま、そのせいで唸るほど痛かったけど…)





そう、昨日の傷は完璧に治ったけど、治るのにはもの凄い痛みが伴った。

骨や肉、皮膚が動く感じがわかるのだ。




(あまりの痛さに、初めて痛みで唸ったな。)




隣の部屋にいた中也は気づいたのだろうか。




(いや、確実に気付いていただろうな。)









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私の傷をみた二人は驚いていた。





(いや、それはわかっていたけど…)




何故か、昨日任務に参加してなかったりあの場所にいなかった人までもが驚いていたのだ。


月詠「そこまで驚く？この異能力が発達した世界で…私の異能力は、説明するには難しいけどね…ま、あんな傷ぐらいなら余裕で治っちゃうし、私の血液に触れた人でもこんな感じだからね。」









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