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X V I ページ21

翌日、火影様からお呼び出しがかかった。恐らく私達の今後についてだろう。

貴「失礼しまーす。お久しぶりです、火影様」
火「久しぶりじゃな。どうだ、生活には慣れたか?」
フ「それなりにねー」

ここに来てから既に2週間が経っていた。一向に帰れるような兆しは見えない。

火「今日呼び出したのは、これからの事について話そうと思ってな。アカデミー卒業試験で額あてをもらったじゃろ?そこに掘ってあるマークは木の葉の忍である証…スズ、"木の葉隠れの"忍になる気はないか?」
貴「ごめんなさい!ないです!!(即答)」

まさか断るだなんて思いもしなかったのだろう。ぽかーんと呆けた顔をしている。

貴「お誘いは嬉しいし、突然現れた私達を生活できるようにしてくれたのは感謝しています。だけど私は…私達は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士ですから。二股なんてかけられません」

何があろうと、私は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員であるんだって、ギルドに入ると決めた時、そう心に誓った。

フ「スズの決意は固いから、諦めることね」
火「そうか…いい、所なんだな。いや、お主らに聞くのは愚問だったな…今の話は無かったことにしてくれ。」

火影様は柔らかい笑みを浮かべて話している。そして、とんでもない発言をした。

火「お主ら、儂の孫になる気はないか??」

今度はこちらが呆ける番である。
はっ!?孫って、あれだよね??私のおじいちゃんになるってことだよね!?!え、そんな軽ーく言っちゃっていいの??!
私とフローラはお互い顔を見合わせる。が、フローラは私の肩に手を置き「一任する ドヤッ」と言うだけだった。
一任されたし!!!考える気ないな!?
…まぁ、家族は増えても困らない、よね?

貴「えっと、それならまぁ、いいですよ…?」
火「!なってくれるか!!」

それから用意された紙に必要事項を書いて手続きを済ませる。
用意周到すぎて私びっくりだよ…
書いている時に聞いたのだが、血の繋がっている実孫がいるらしい。ただ、ジジィ呼びされたり奇襲があったりと中々苦労しているようだ。そうゆう訳で私はおじいちゃん呼びをお願いされた。

フ「そいいえばスズの仕事はどうなったの?」
火「あー…なら儂の護衛兼補佐を時々でいいからやってくれんか?」
貴「時々でいいの?まぁ、依頼されたからにはきちんとやるよ」

期間は私が元の世界へ戻るまで。
それまで私は全力で、この仕事をやってやろうではないか。

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:*ラピスラズリ* x他1人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/77c89c19c082286d55859e05809b1d4e  
作成日時:2017年6月23日 7時

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