運命の糸は知っている[上杉和典]Season２

７７紡ぎ目 ページ31

貴『意外と見えない...』


立「Aはスイカ割りしたことないの？」


貴『...ん』(ｺｸﾘ




そう、私はスイカ割りをしたことがない。

だって、見てるだけでもスイカがもったいないって思うのに、自分で割るとか無理。←


今回は仕方なくやってるけど、ホントはあんまり乗り気じゃない。

....これ、本当だからね。




若「んじゃ、スタート！」


小「そのまま真っ直ぐ！」




言われた通り真っ直ぐ進むと、



片「もう少し左だ！」



と言われたので、今度は少し左に寄ると、



美「あ、行き過ぎ。あと一歩右行って前に」



右に寄って前に進めば、



若「よし、そこで振り下ろせ！」


貴(ﾋｭﾝｯ『.....誰、ここで振り下ろせって言ったやつ。

　 普通に空振ったんだけど』



当たらなかったので目隠しを取ると、スイカはもう少し前にあった。

若干の殺意を込めてみんなを見回すと、全員が若武を見る。



若「お前だってさっき俺を騙したろ！」


貴『は？私が案出したんじゃないんだけど。

　 あの案出したの上杉と黒木だから』


若「どっちにしろ協力してんじゃんか！」


貴『それなら私だけじゃなくてみんな共犯でしょうが！』


若「つーか、騙される方が悪いだろ！」


貴『律儀に頼りないリーダーの命令に従ってあげたんじゃない！

　 それに騙す方が悪いでしょ！貴方詐欺に関する法律知らないわけ！？』



コイツ...法律関係のエキスパートのくせに理不尽な...。

いっそのことこの棒で殴って記憶消してやろうかしら。←←




その頃のみんな___



上「....」(ﾑｽｯ


黒「妬くなよ上杉」(苦笑)


上「あんな単細胞に妬くかよ」


七「そう言ってる割には不機嫌そうだけど？」


上「...ああそうだよ、妬いたんだよ、だったら悪いか」


片「気持ちは分からなくもないがな」


立「上杉くんとAをできる限り二人にするっていうの考えたの若武なのに。

　 若武、ちゃんと覚えてるのかな？」(ｺｿｯ


美「ダメでしょ。血が上って、完全に頭から抜けてると思う」(ｺｿｯ


小「そこが若武の欠点だよね」(ｺｿｯ

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