運命の糸は知っている[上杉和典]Season２

６２紡ぎ目 ページ13

みんなであれこれ意見を出しながらプランを立てる。



まずは別荘なんだけど、海か山かで多数決を取ることになった。

結果、若武と小塚以外みんな海ということで、海にある別荘になった。


理由？虫嫌いだから。


海にある別荘は、８件中４件。

ん〜...どこも綺麗過ぎて迷う。



そんな中、美門が提案した。



美｢せっかく３日も休みがあるんだから、時間いっぱいまで遊べる場所がいいんじゃない？

　だから、移動にあんまり時間がかからないところとか｣



その意見に全員が賛成し、１番近い所になった。


その場所を見て、小塚が思い出したように言った。



小｢確かそこって、穴が空いた岩があるんだ。あ、これだよ｣



小塚が一つの大きな岩の写真を指差す。

そこには、ちょうど水面の所に穴が空いていて、ギリギリ人が二人通れる位の大きさだった。



小｢これを二人で通ると、縁が強くなるって伝説があるんだ。

　異性の縁はもちろん、同性との友情の縁もありなんだって｣



へえ、そんなのあるのね。

アーヤが好きそう、と思って本人を見ると、案の定うっとりした顔をしていた。


私はあんまり通りたくないんだけど...。



若｢んじゃ、縁結びスポットも分かった所で、予定を決めるぞ｣



若武がスクッと立ち上がってみんなを見回す。



若｢各自スマホで調べて、行きたい所をピックアップしてくれ。

　近くには結構店もあるみだいだしな｣



ということで、各自で調べる。

アーヤはスマホを持っていないので、一緒に決める。



貴『あ、ここのお土産屋楽しそう。お守りとかいろいろ売ってる』


立｢この海をイメージしたゼリー美味しそう！

　あーでも、このジェラートも美味しそう...｣


貴『お店すぐ近くだし、男子と別行動で行く？』


立｢そうだね｣



・



ピックアップした結果、

一日目は海で遊んでか、夜に勉強会した後に肝試し。

二日目も海で遊んでから勉強会、夜はバーベキューして花火。

三日目はお店巡りして、最後に海で思いっきり遊んで帰る。



取り合えず、毎日海で遊ぶらしい。

あ、水着いる。午後アーヤ誘って買いに行こ。



若｢天海夜、片山に連絡しとけよ｣


貴『了解。じゃあアーヤ、お昼食べたら○□△駅ね』


立｢はーい！｣



ということで、午前中の予定終了。

午後からはあまり行かないショッピング。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今春になりかけの冬だよね。なのに夏休み。←

６３紡ぎ目→←６１紡ぎ目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す