"通称"愛されマネージャーの日常second【番外編】

・ ページ36

「Aは、どうして欲しいの？」



Aの頭を撫でながら、俺はそう問い掛ける。

Aは涙を浮かべた目で俺を見上げた。



「もう、辛い思いをしたくないんだろ？

　じゃあそのために、Aは俺達にどうして欲しい？」



Aの目に滲む、困惑の色。

幼くなった脳じゃ、すぐに判断するのは難しいか。

そう思ってしばらく待った後、Aは一言だけ答えた。



『...愛、されたい』



...その言葉にどれだけの意味が込められているのか。

きっとそれはAにしか分からない。


でも言われたからには、俺は叶える責任ってものがある。



「あぁ、勿論。てか、これまでもたくさん愛を伝えてきたつもりだったんだけど。

　Aの周りにいるみんなで、Aがもう要らないっていうくらい、

　たっくさん愛してやる」


『...やだ』



え、やだ？

まさかの返答にぽかんとしていると、

Aは腕を伸ばし、俺にギュッと抱き着いた。



『みんな一緒はやだ。一也が一番がいい』


「...ははっ！可愛い我儘だな」



あーびっくりした。

バクバク音を立てている心臓に自嘲しながら、Aの背中をぽんぽんと叩く。



「ごめんな、嫌な思いさせて」


『別に、一也のせいじゃないし』



お、戻ってんじゃん。



「んじゃ、帰ったらさっそく二人でイチャイチャする？」


『学校終わってないし、部活あるでしょ』


「ちぇ」



んなこと言いながら、耳赤くなってんの気付いてんだからな。

幼くても大人びてても、俺の彼女は世界一可愛い。


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あーゆー様、リクエストありがとうございました！

気付いたらめっちゃ長くなってました、まとめるの下手なんです...。


幼児退行ってこんなすぐに治るものじゃないも思うんですが、

知識が全くないもので、いろいろ捏造含んでます。すみません。

(そもそもちゃんと幼くなってんのか...？)

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