"通称"愛されマネージャーの日常second【番外編】

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「A...」


『一也...？』



室内に行くと、夏川の言う通りAはいた。

その後ろ姿がいつもよりずっと小さく悲しげで。

俺が思わず声を小さくすると、Aは少し驚いた顔でこちらを振り返った。



『...何か用？』


「その...ごめん」



まるで突き放すようなAの言葉に、俺は深々と頭を下げる。



「最近冷たかったのは、Aがどれだけ俺の事を好きなのか知りたかったからなんだ。

　俺、自分でも嫌になるほど独占欲強いし、Aとデートとか全然行けてないし、

　もしかしたら、冷められてたりすんのかなって...」



かっこ悪ィ。

俺の自己満な行動で、Aを傷付つけるなんて。



『...私、一也に嫌われたかと思ってた』



ボソリと聞こえた声に、俺は下げていた頭を上げた。

お互い目が合ったのが気まずかったのか、Aは目を伏せる。



『一也が目移りするほど軽い奴じゃないって分かってはいたけど、

　可愛くないし、ぶっきらぼうで素直じゃないし、

　一也が嬉しいと思うようなこと、何もしてあげられてないから。


　最初は何か企んでるって予想は出来た。

　なのに、一也と話せないのは、やっぱり...寂しかった。

　捨てられるんじゃないか、また独りになるんじゃないかって』



そう言っていたAの瞳が揺らぐ。

それを見て、俺は思わずAをきつく抱きしめた。



「ごめん、本当にごめん。絶対にAを独りになんかしない。

　そんなこと出来ないくらい、俺はAに溺れてるんだよ」


『...お互い様じゃない』


「そうだな、お互い様だ」



俺は笑ってAの頭を撫でた。

笑顔を見せてはくれなかったけど、恥ずかしそうに俯くA。

そんな可愛い姿を見られただけで、俺は満足だ。


Aが俺の事、本当に好きでいてくれてるんだって分かるから。



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シアン【紫闇】様、リクエストありがとうございました！

御幸全然冷たくない...どうしてこうなった。


それと、全然コメント返せなくてごめんなさい。

また時間あるときに一気に返します！

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