"通称"愛されマネージャーの日常second【番外編】

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「そろそろネタバラシしてやれよ」



Aへの愛情確認を開始してから、早五日。

自分でもこんなに持つとは思っても見なかったが、正直なところA不足だ。

Aはこんなに思いしてくれてんのかな。



「んー...」


「本気で嫌われても知らねぇぞ」



俺が渋っていると倉持が俺の腰をゲシッと蹴った。


この五日間、結構細かく見てきたつもりだけど、

学校でも部活でもAの様子に変化はなかった気がする。


変わったことと言えば、

最初こそ何度か話しかけてきたAと全く話さなくなったこと。

それは俺にとってもかなりの痛手だ。



「そうだな、俺もやばいし」



そう言うと、何故か嫌そうな目を向けられた。

練習開始までまだ時間があるので、Aを探しに行く。

確か食堂で前の試合のスコアをまとめると梅本に聞いた。



「Aいるかー？」



食堂のドアを開けて覗き込むと、いたのは三人だけ。

Aの姿だけがなかった。



「Aなら室内に行ったよ。ボール打ってくるって」


「御幸くん、Aに何したの？すごいイライラしてたけど」


「あー、愛情確認的な？」



俺の言葉に、三人は「あーあ」と言いたげな顔になった。

梅本が少し怒りを含んだ目で俺を見る。



「ちゃんと誤解を解くこと！御幸くんが思ってる以上に傷付いてるんだから！」


「お、おぅ...」



その圧に押されるように、俺は食堂から出る。

"傷付いてる"という言葉が、俺の頭に引っ掛かっていた。

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