衣装替え ページ6
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『僕が送っていこう』
見上げた空はマンダリンオレンジからコバルトブルーに衣装を変え、ひんやりとした空気に秋が終わるのを感じる。
風が吹くと少し肌寒い。
｢1人でも大丈夫だよ｣
横にいた彼にそう応えた。
彼はこちらに顔を向け、暗い帰り道を1人で歩かせるのは心配だと言う。
それでも、
アイドルである彼に送って貰うのは気が引ける。
途中で妹に迎えに来てもらうから、大丈夫だと言えば
渋々、納得してくれたようで
彼とはここで別れることとなった。
肌寒いからと彼の来ていたワインレッドのジャケットを肩にかけられ、返そうとすると これだけは譲れないのだよと首を振った。
私は仕方なく頷き、素直に受け取った。
『明後日の11時発の飛行機、忘れないように』
また、明後日会おう そう言っているような言葉に
｢うん、またね｣
と返したのだった。
等間隔に並ぶ電柱が、暗い道を所々照らしている。
来た道を何となく思い出しながら、家への帰路を辿っていた。
『お姉ちゃん！』
進行方向から、聞き覚えのある と言うより妹の声が聞こえてきた。
走ってくる彼女に
迎えに来てくれてありがとうと微笑むと、
『心配したんだからね』
と半分怒られるように返された。
｢連絡も入れたのに｣
怒られる筋合いはないと言えば、
『【先帰って】だけじゃ何も伝わらないよ！』
と またもや怒られてしまった。
本当のことを言ったら、また違う意味で怒るじゃない
そう心の中で思いつつ、
ごめんね と流した。
家に帰ると、妹も一緒に入ってきた。
引っ越したのに、またここに居るなら
部屋を借りた意味が無い。
そんな妹に呆れながら、玄関の鍵を閉めたのだった。
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蒼也souya(プロフ) - ふわなさん» 感想ありがとうございます。本当に更新してなくてすいません。褒めていただけて嬉しいです！精進していきます…！ (4月5日 18時) (
レス) id: 2dcf8a9402 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - コメント失礼します！言葉選びや表現の仕方が綺麗ですごく素敵です！作者様の無理のない頻度での更新お待ちしてます。 (12月13日 20時) (レス) id: 58ec19c369 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也souya(プロフ) - 浪越柊羽さん» 感想ありがとうございます！嬉しいです。優しいお言葉に小躍りしてしまいました。頑張りたいと思います！ (8月27日 6時) (レス) id: 2dcf8a9402 (このIDを非表示/違反報告)
浪越柊羽(プロフ) - 今まで数多くの作品を読んできた中で、この作品が一番のお気に入りです！時間も忘れて何度も読み返してしまいます、、！更新が楽しみです、気長に待っていますね…！ (8月21日 18時) (レス) id: f394f39020 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也souya(プロフ) - 星さん» ご感想ありがとうございます！嬉しいです！本当に更新遅くてすいません。本当に申し訳ないです。待っていただけることが何よりもありがたいです！頑張ります！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 34086f5d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼也(souya) | 作成日時：2021年9月30日 0時
