あぁ、描きたいほどに....3【斎宮宗】

アイドルが住まう寮 ページ1

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どこまで行くのか、

衝動的に進んでいたので

どこに行くのか決めていなかった。


『どこまで行くのかね、A』


不意に宗が聞いてきた。
そんな声に


｢どこに行きたい?｣


と質問に質問で返した。

彼は少し考えたあと、


『影片の寮に行こう』


と言ったのだ。

みかさんの寮...彼はアイドルだから
アイドルの寮棟?!
そんなところに、アイドルの斎宮宗ならまだしも
一般人の私が行っていいはずがない。


｢でもｯ!｣


そう反対しようと声を上げかけた。


『凛月くんに連絡したら、
うるさくしないならいいよ だって、お師さん』


いつ間にか復活したみかさんが、スマホを片手に言った。

寮でいいでしょ というような表情で見てくる2人に
渋々、頷いた。

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宗が勝手に連れてきたアシスタントと嘘をついたため
半分騙すような形で、セキュリティを通過した。

悪いことをしているようで、(しているのは確かだが)
体を小さくして彼らの後を着いて行った。


しばらくすると、みかさんがドアの前で止まり
その部屋に入っていった。
宗の後に続き、私も部屋にお邪魔した。


『ただいま』

『度々、すまないね』


『みかりん達〜お帰り〜』


凛月くん.....彼がみかさんが言っていた、凛月さんなのだろう。


｢お、お邪魔します...｣


本来は入れないはずのアイドルの部屋に、緊張しながら敷居をまたいだのだった。

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