俺たちの姫 45 ページ13
一方その頃、Knightsの面々は国民と何の違和感もなく接していくAを見て呆気に取られていた。
「あんな王族、初めて見た……」
ぽそりと凛月が呟いた言葉に内心で同意する他の4人。“国民の気持ちを理解しようとする王族”は居ても、“国民と友達のように接する王族”は見たことがなかった。
こうしていれば普通の町娘にしか見えず、あの凛々しく剣を振るい、国を想って毎日執務をこなし、時には困らせる元騎士の姫君だとは思えなかった。
「？どうした、お前ら」
大きな苺が入ったパックをひとつ持ち、AがKnightsの元へ近寄ると、レオは にぱっと弾けるような笑顔を向けた。
「やっぱりおれの姫様は面白いなっ」
「れお、ここで“姫様”は止めてくれ」
「………A？」
「あぁ、それで頼む」
Aは少し焦ったように周りを見回したが、身分がバレた様子はない。
「で？ひめ……A。何かここに来た目的はあるわけ？」
「特にはないんだが……そうだな、
＿＿＿“知り合い”に会いに行こうか。
みんな着いてこい」
いざという時に顔を隠す為と着ているローブの裾を翻してAは足を進める。
Knightsは互いに顔を見合わせると、
1人はエメラルドの瞳を柔らかく緩めて楽しそうに笑う。
1人は呆れたようにサファイアの瞳を閉じて息を吐く。
1人は愛しい者を見るようにそのルビーの瞳を細める。
1人はタンザナイトの瞳から優しい仁愛の視線を向ける。
1人はアメジストの瞳に情愛にも似た憧憬の色を浮かべる。
“見失わないように”
“この手の届く距離に居るように”
後ろ姿を追いかける5人の騎士は、心の奥にある本当の感情にはまだ気づかない。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
「おい、そろそろだぞ……いけるか？」
「「任せてくださいよ、“大神先輩”♪」」
『全ては夜闇を統べる魔王様のために』
その裏で、不死身の集団が動き出す。
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のん！ - この作品大好きです！！更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年11月7日 10時) (
レス) id: c2d5ae3557 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とっても面白いです！続きがとても、楽しみです！ (2020年10月14日 4時) (レス) id: 49147fff59 (このIDを非表示/違反報告)
餅すけ - 続きをすごく楽しみにしています！！更新は大変だと思いますが。頑張って下さい！！応援しています！！！ (2020年8月6日 21時) (レス) id: e704f87021 (このIDを非表示/違反報告)
リオン - 更新大変だと思いますが、無理のない範囲で更新頑張ってください。この作品大好きです！！！！！ (2020年8月6日 21時) (レス) id: e704f87021 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - とっても面白くて、続き楽しみにしてます！ (2020年2月14日 4時) (レス) id: 6241f35e59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨネーズ | 作成日時：2018年12月22日 17時
