15.ホッグズヘッド 夢主side ページ15
休日 ホグズミード―
『やっと出れたｯ…』
私はハニーデュークスで
課題に追われているアミーとパンジーへお土産を買い外に出る
今年度の3年生が初めてのホグズミードの為
ホグズミード村は大賑わいなのだ
『(こっちも凄い…)』
同じく課題に追われているセオドールに頼まれ
ドラコは魔法用具専門店に、それぞれ分かれて行動していた
ﾎﾟﾝｯ
『…』
魔法用具専門店の前でドラコを待っていると
男性に肩を軽く叩かれ、思わず怪訝な顔をしてしまう
「そんな顔しないでさ」
「君、今暇？」
『…』
こういうのは無視が一番だとパンジーが言ってた
それに今日は雨上がりで地面が濡れているから
フィデスを連れて来れていない為、変な事には関わりたく無い
「誰か待ってるの？」
「ねぇ、遊ぼうよ」
無視を続けているといきなり腕を掴まれる
ｸﾞｲｯ
『ｯ⁉︎やめて下さいｯ‼︎』
その手を離そうと抵抗するが
自分より明らかに年上の男性に力で勝てる訳も無く
私の声も周りの賑やかな声にかき消されてしまう
「ほら、ついた」
表通りから横道に入り
人通りが無い行き止まりで男性達の足が止まる
『(ホッグズ・ヘッド…)』
そして、目の前の山羊のキツイ匂いがする
見窄らしい店が目に入り、手が震える
「怯えなくて良いよ、別に怖いことする訳じゃないって」
そんな私を見て、薄気味悪い笑みを浮かべている
ｸﾞｯ
その店に引き入れようと
私の腕を強引に引く手を誰かが力強く掴む
「汚い手で触らないで頂きたい」
何もされてないか？、と心配してくれるドラコだった
「ﾁｯ…男連れかよ」
面白くない、と言う顔で男達は2人だけで店に入って行く
私達はこんな所早く離れよう、と
ドラコに手を引かれ、元いた場所まで戻る
『ごめんなさい…』
私を探し回って走っていたのだろう
肩で息をする彼に申し訳なくて謝る
「謝らなくて良い、無事でいてくれて良かった」
『うん、助けに来てくれてありがとう…』
ホッとした様に私を強めに抱き締める彼
「僕がフィデスがいないのに
君を1人にしたのも悪かった…」
次からは離れないから、と彼は言う
『ドラコがずっと一緒なら安心だね』
貴方がこうやって抱き締めてくれると
不安も恐怖も吹き飛ぶもの
「ｯ…今日はもう帰ろう」
彼は耳を赤くさせ、馬車乗り場へと手を繋いで歩き出す
『ありがとう、ドラコ』
私を気遣ってくれる彼がとてつもなく愛おしくて
そっと、くっ付いて歩いてみる
これから何があっても彼を支えていきたい
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
