検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:57,488 hit

24.特別視しない君 ハリーside ページ24

2人1組でペア相手を梟に変身させる変身術の授業中―

バサッ

真ん中の後ろの方の席から大きな羽音が聞こえる

「わっ!ごめん‼︎」
『ふふっ大丈夫よ、自分で戻せるわ』
ネビルがまた呪文を失敗し、ペア相手である
クロウの背中に梟の羽を生やしたみたい

「(真っ白な羽だ…ヘドウィグみたい…)」
クスクスと笑うクロウの背中には大きな白い羽が生えていて
僕は見惚れてしまう

シュンッ

『ほらね、もう大丈夫よ
ロングボトム、今度からは気をつけてね?』
「う、うん」
あっという間にそれを治してしまったクロウ


そのまま授業は進められて行き、
クロウはいつもの4人と共に教室を出て行ってしまう―


パチンッ

「わっ」
僕はハーマイオニーに目の前で指を鳴らされ驚く

「見惚れ過ぎじゃないかしら?」
「バレバレだよ」
ハーマイオニーとロンに肩をすくめられる

「そんなに分かりやすいかな…」
「えぇ」「うん」
2人に即答されてしまう
ハーマイオニーに関しては
クロウだから気付いてないだけよ、と言っている

「何処がそんなに良いのさ」
ロンが理解出来ない、とでも言いたげに言う

「…クロウは僕のこと特別視したことが無いんだ
それに、優しいし、頭も良くて、可愛いし…」
最後は恥ずかしくて吃ってしまう

「特別視?」
「うん、ほら僕、選ばれ者とか、
ハリー・ポッターだからって特別視される事が多いけど
でも、クロウは最初から普通に接してくれてた気がするから」
それが僕にとっては
素の自分を見てくれている気がして嬉しかったから

「そうなのね、それで告白はしないの?」
ハーマイオニーのその一言に僕は顔が赤くなってしまう

「そんな、クロウの前に行っただけで恥ずかしくなるのに」
無理だよ、とハーマイオニーに言う

「諦めるのか?」
ロンの言葉にマルフォイとクロウの顔が思い浮かぶ

「それはしないけど…」
マルフォイには渡したく無い…
でも、クロウと関わったことなんて
助けてもらった記憶しかないし、情け無いよ

「早くしないと取られちゃうかも知れないわよ?」
あの子モテるもの、とハーマイオニーが言う
確かに、周りでもクロウに好意を抱く人は結構いる
ネビルなんか今日ペアになれて嬉しそうだったし

「うん…頑張るけど…」
彼女にかっこいいって思って貰えてる自信が無いから
当分は告白するつもりが無い、振られるのも怖いし…
僕は自信をつけるまで、片想いを続けることにした―

25.侵入→←23.気付き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:ドラコ・マルフォイ , ハリポタ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:戯言。 | 作成日時:2021年12月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。