９.穢れた血�� ページ9
クロウは坪庭に来て壁に凭れ、本を読んでいた―
「「クロウ」」
ドラコとハーマイオニーの声が被る
2人は正反対の方向から来た様だ
ﾊﾟﾀﾝｯ
『2人共呼び出してごめんなさい…でも、来てくれて良かったわ』
本を閉じ、2人の方へと歩いて行く
『本題に入るわね。まず、ドラコ
貴方の家系が純血主義である事はよく知ってるわ
それが悪い事だとも思わない
だって、私も純血である事に誇りを持ってるもの
でも、それと“穢れた血”と口に出して
人を傷付けるのは訳が違うわ』
「…」
静かな口調で言うクロウにドラコは何も言い返せない
『次に、ハーマイオニー。
貴女はドラコが傲っている、と思っているのでしょうけど
それは貴女も同じよ
貴女は自分の知識量、才能に自信を持って努力しているわ
それは素晴らしいことだと思うの
でも、足りない知識で自分を傲って、人を傷付けてはダメよ
良い箒は良い乗り手じゃなきゃ乗りこなせないの
いくら良い箒を買っても
乗り手の才能が無ければただのガラクタだもの』
「そうね…」
ハーマイオニーもクロウの言葉に何も言い返せなくなる
『ドラコも、ハーマイオニーも
私の大切な友人を傷付けないで欲しかっただけなの
私が2人にそう、伝えたかっただけだから。
それと、あの時、感情任せに怒ってごめんなさい…』
クロウは2人に向かって頭を下げ、謝る
「私の方こそごめんなさい…」
「…すまなかった」
2人共、クロウに続き謝って行く
『2人は優しいから分かってくれると思ってたわ、ありがとう』
クロウはそう言い、ふわりと笑い掛ける
ドラコとハーマイオニーもつられて笑う
そして、2人はクロウに連れられ大広間へと向かった―
夕食時大広間―
「解決したのね？クロウ」
『えぇ』
パンジーに聞かれ嬉しそうに返す
『あ、でも、1番注意すべきはルシウスね』
「父上か？」
クロウから出た父の名前に反応するドラコ
『別にチーム全員に箒をあげる必要はなかったじゃない
それのせいでドラコはあぁ言われるのよ？
ドラコは元から
クィディッチ選手になれるくらい、飛行も上手なのに』
勘違いされるようなことするから、と
クロウは頬を膨らませている
「父上を悪く言うなんてクロウくらいだぞ」
ドラコはそんなクロウを見て笑っている
『ドラコはドラコなのに』
ルシウスの人形じゃないのよ？、と彼女はまだ膨れている
「そうだな」
僕を父上と関係なく一個人として見てくれるのは
君くらいだ、と思いながら
ドラコはクロウを見て微笑んだ―
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kurou(プロフ) - みのさん» コメントありがとうございます。私の認識として未婚女性や小さい女の子はMissで、既婚女性はMs認識だったのでそうさせて頂いております。読み難かったり、キャラ設定的に可笑しければご指摘下さい…御了承していただけたら嬉しいです🙇🏻♂️ (2022年1月8日 15時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
みの - Miss じゃなくて Ms ですよ (2022年1月8日 14時) (レス) @page3 id: 3fa2f8469e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月12日 19時
