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バレンタイン?? ページ4

『バレンタイン配る』


そうAは宣言して、スタッフを追い出し
あろう事かホストクラブのキッチンで

みんなに配るバレンタインチョコレートを用意し始めた




正気ではない。正気なわけが無い



『ね〜なんでこの店チョコないの?あ、フルーツいっぱいある』


もちろんそんな状況で営業が出来るわけないため
店は閉められた


Aはホストやスタッフ全員の手を借りて

そのうえ、店にある食材全てを使い果たした。




『できた〜』



完成したチョコレート(?)の量は確実にギンジ1人では食べきれない。

Aでも簡単に理解できるほど、チョコレートは出来上がっていた。



『うーん、』



『くばろう』



まず近くにいるスタッフ、ホスト。それでも量は全く減らない。



リ「この量どうすんだよ」


『歌舞伎町みんなにくばればいいじゃん』



この時は誰も知らなかった。翌日の歌舞伎町の様子を





『キャッチさ〜んこれあげる』



『椿くんじゃん。これ主人とたべて』


『宇宙くんだぁ。ほれ、チョコ』




『冷奴。これやるよ、糖質?きにするな』



『一夜☆愛だ笑 チョコやる』



本当にもれなく歌舞伎町の全員に配りきった。



ギ「作りすぎじゃ笑」


『あ、ギンジ。ほらたべて』



半ば無理やりチョコレート?を口に詰め込まれたギンジの顔は、噛めば噛むほど青くなっていく


ギ「A〜、これ何入れたん?」



『え〜わかんなぁい。』



何となく、忘れていたのだ。全員



Aが料理を全く出来ないことを


彼女の料理センスは絶望的で


素麺を茹でれば燃え
目玉焼きを焼けば爆発し
それでも何故か料理を得意と言い張る




そんなAのチョコレートを食べた人間は当たり前のごとく



腹を壊した

翌日は警察が全く呼ばれないほど歌舞伎町は静まり返っていたとさ。

ギンジヘラる→←バッグ



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作者名:ひよこ | 作成日時:2024年3月17日 23時

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