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episode53 ページ5

母上が出ていった部屋の中で私はグタリ…とその場に崩れ落ちた。




あの時の母上の目に恐怖を感じた…

心がゾッとした。





貴「なんだったのかしら…」





いつもは優しい母上ですのに…


時々見せる顔は恐ろしい何かを感じる。
私の中に別の何かを見ているようで…


でも母上は。
私を救い、助けてくださる。


記憶をなくし、どうに生きたらいいか分からない私に、
道を与えてくださった。



私は煌帝国と母上のために生きている。





貴「それだけが私の生きる意味…」









そして、それから数日後


シンドバッド王が来訪したとの事で、私は皇帝陛下より呼び出しを受けた。






シンドバッド「どうも、白A姫。
またあなたとお会いできて光栄です」


貴「お待ち申し上げておりましたわ、シンドバッド王よ」





皇帝陛下とシンドバッド王の話し合いの場に私も第一皇女として立ち会い、行く末を見守っていた。


結果の予想は大方出来ているし、きっとその通りになる…


それにしてもあの国王は…他国のことなのに随分と熱心に話をされる…




貴「……」




いくら昔にバルバッドの先々代国王と繋がりがあったとはいえ…
こんなに他国のことに熱く必死になれるものなのかしら?


…それに何かしらあの方からは不思議な感じがするわ。




ピィピィ………



私は彼をボーッと眺めていた。





シンドバッド「?……(ニコッ」





私の視線に気づいたのか、彼は笑っていた。





貴「(どうして笑っているのかしら)」





七海の覇王とも呼ばれる、シンドリア国王シンドバッド王
複数の金属器を所有する迷宮攻略者

皇帝陛下も一目置いているよう。


私には分からないわね…どうしてこの男なのかしら。



皆、口を揃えてすごい人だと噂をしているわ

世に出回っている“シンドバッドの冒険”という書物を読んでね。



私にはそれを読んでも彼がなぜ凄いのか理解できなかったわ。




それから、数日

数ヶ月に渡り会談が行われ、遂に終結した。





貴「(やはり私の思っていた通りになったわね)」





最後の日の宴会で、私は礼儀として多少の酒を嗜み
少しして席を立った。




「白A姫!お待ちください」


貴「?…何かご用でしょうか、シンドバッド王よ」




部屋へ向かおうとしていると、声をかけられ

振り向くとシンドバッド王とその2人の従者がいた。




シンドバッド「もしよろしければ、俺と少しお話しませんか?」

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作者名:猫まる | 作者ホームページ:   
作成日時:2024年2月20日 8時

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