episode49 アラジンside ページ1
「やぁ、おかえりアラジン」
見覚えのある部屋
階段を登った先に居たのは僕の友達
アラジン「ウーゴ、くん?」
ウーゴ「そうだよ
縦にしてくれるかい?縦」
ウーゴくんの頭を不思議な白いものたちが縦に傾けていた
ウーゴ「彼らはね、俺が作ったんだ
君がいなくなって静かすぎてね」
アラジン「僕、死んじゃったんだね」
ウーゴ「死んだ??」
アラジン「だって体もヘンテコだし、ほらほら!」
僕はウネウネした体をウーゴくんに見せた。
ウーゴくんは大丈夫だと笑って、
僕の自我をルフたちに運んでもらっただけだと答えた。
肉体は地上で生きているんだって。
ウーゴ「でも、危なかったんだよ?
笛に自分の魔力を送るような無茶をして、本当に死んでしまうところだった
あのマギもここへ連れてこようとしているんだけど…ダメみたいだ」
ウーゴ「地上には運命を逆流させようとする者達がいる」
アラジン「運命を逆流させる?」
ウーゴ「本来、生命はあるがまま流れに生き、前へ前へと進んでいく
君もルフに導かれるままジンやその主と出会い進んできた
それが運命。
だが、それを進化を退化に、有を無に、全てを陰なるものに逆流させようとする…それこそが“堕転”だ」
アラジン「堕転…」
ウーゴ「そしてその時ルフはその身を黒く染める
君たちマギも同じだ。黒く染められたマギが君の前に立ちはだかったのには俺も驚いた…
君はあの時殺されるはずだったんだよ
彼らが作り出した逆流する運命によって…。
だが俺はそれに逆らった。主か残してくれた魔力を使い切ってしまったけどね。
君は魔力をくれようとしたけど、俺は君のジンじゃない
だから主の移し身である君の力はもう貰えないんだ
もう君を守ってあげられない」
アラジン「!」
ウーゴ「だから、笛に残った本当の最後の力で君をここに呼んだんだ
君に大切なものを渡し、伝えるために
ご覧」
ウーゴくんがそう言うと、僕たちの上にアリババくんが映った
ウーゴ「このままでは君の選んだ王が滅びる
しかしこれは本来の流れでは無い。暗黒を作り出す運命の逆流…」
アラジン「!」
ウーゴ「人々が力を尽くしてももはや終わらず…世界が黒く転じる時
この世には闇を打ち晴らす力が必要なんだ
そう……奇跡が」
不思議な白い手が伸びてきて、僕を包み込んだ
ウーゴ「それこそがマギの使命」
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作者名:猫まる | 作者ホームページ:
作成日時:2024年2月20日 8時