episode184 ページ35
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リヴァイ「………」
貴「………」
私は牢を出てから、リヴァイの部屋で一緒に生活をしていた。
彼はベッドの中で私を抱きしめ、眠っている。
貴「…リヴァイ…」
真実を知っても、彼は私に何も言わなかった。
たまに、どうして今彼と出会ってしまったんだろうって考える時がある。
2000年前にあなたと出会っていたかった。
そうすれば、私は何も悩まずあなたの事だけを考えられていたのに。
あなたの隣で一緒に目を瞑って、夢を見れたはずなのに。
私は眠らない…
目を閉じれば、あの世界へ行ける、私の友達が生きる世界へ。
私が眠ることができるなら…それはきっと私が“本当の死”を迎えるとき。
リヴァイの胸に耳を当てると
ドクンッ…ドクンッ…と心臓が脈打つ音が聞こえた。
その音で私は安心感を得られた。
貴「(リヴァイが生きててよかった…)」
あの時…獣の巨人と戦ってたリヴァイを助けて
少し後悔はしてた。
なんで手を出したんだって…。
手を出すつもりなんてなかったし…
でも、私はきっとどうしても彼を死なせたくなかったんだと思う。
貴「…ふふっ」
リヴァイ「……朝からどうした」
貴「あら、起きたの?おはよう、リヴァイ」
リヴァイ「あぁ……」
目が覚めたリヴァイは窓から差し込む光に対して不機嫌そうな顔をして
私をまた、強く引き寄せた。
貴「…ずっとこのまま続けばいいのにね」
リヴァイ「心配ない」
貴「え……」
リヴァイ「最後まで一緒だ」
貴「……」
リヴァイ「なんだ」
貴「んーん…なんでもなーい」
リヴァイ「ならいい」
貴「…今日、勲章授与式でしょ。起きて」
リヴァイ「……チッ…」
貴「朝のその不機嫌顔でみんなを脅かさないでね」
リヴァイ「おい、A」
貴「ん?……んんっ!?」
リヴァイ「…用意しろ、行くぞ」
貴「あんのバカッ……」
ベッドから起きたと思ったら
不意打ちで唇を奪って、リヴァイはしれっとした顔で身支度を始めた。
この人は全く……
朝から人の心を弄ぶのが好きらしい。
リヴァイ「A、とっとと服を着ろ」
貴「あなたがいつも戸惑わせてくるからこっちは心臓が持たないのよ!」
リヴァイ「あ?」
貴「はぁ…」
リヴァイ「朝からため息つくなよ」
貴「ごめんごめん」
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猫まる(プロフ) - うたねのどあさん» いやむしろウェルカムですよ?!?!リヴァイと夢主の会話はもう私も大好きなんですよ!!だか、むちゃ嬉しいです!! (12月5日 5時) (レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - またまたコメント失礼します😭何度もコメントしててうざったらしいと思いますが本当に1話1話()感想書きたいぐらい大好きなんですっ!!!(?)兵長との会話とかもう好き過ぎてリピートしまくってます!!何度も読みたいって思える作品です!!本当に応援してますね!! (12月4日 7時) (レス) id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - うたねのどあさん» そんなそんな!ありがとうございます!!頑張りますっ! (12月2日 5時) (レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 一気更新とっても嬉しいです!!物語での夢主ちゃん出すタイミングとか神過ぎませんか???!この先気になり過ぎて本当に楽しみです!!これからも応援してます!! (12月1日 20時) (レス) @page26 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫まる | 作者ホームページ:
作成日時:2023年12月1日 10時