4th 彼女は傍観者 【進撃の巨人】

episode161 No side ページ12

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ジャン「アルミン！！どうする！！？
このまま燃える瓦礫が降ってくるのを待つか！？」



ミカサ「アルミン、私たちの指揮権は今あなたにある」



アルミン「！…あれより撤退ｯ…団長らと合流して指示を仰ごうｯ…超大型巨人は当初の作戦通り消耗戦で対応するｯ」



ジャン「いや、待てアルミン。ベルトルトを団長達のいる壁に近づけるのはまずい」



アルミン「！」



ジャン「内門の建物まで燃やされたら獣の巨人と挟み撃ちにされちまう」



アルミン「そ、それじゃあ…！！ベルトルトはここで倒さなくちゃいけないのｯ！？今ここにいる…僕達だけで」



エレン《ｯ…！！！》





ハンジさんの存命が分からない今、ベルトルトを倒すのは

アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、サシャ
そして巨人化しているエレン

このメンバーだけの力でやらねばならない。






アルミン「ｯ……」






アルミンはたじろいだ。


絶望的な状況で何の策も思いつかない。



超大型巨人は瓦礫を燃やし、撒き散らしながら
壁へ向かって歩いていく。




エレン《(あの野郎…！俺の家を潰しただけじゃなく、今度は俺の街に火をつけやがった！！)》



コニー「アルミン！指示を！」



サシャ「はよせんと！！」



アルミン「ｯ……ジャン、代わってくれないか…？僕にはどうすればいいのか分からない
さっきだってベルトルトの読みを外してこのザマだ…ジャン！君の方が向いてる！！」



ジャン「！？……川だ！川に移動するぞ！全員エレンに乗れ！ガスを節約しろ！」






彼らはエレンに飛び乗った。


ベルトルトを引きつけるまでのその場しのぎの作戦、ジャンは冷静にアルミンの肩を掴んで言った。






ジャン「アルミン、俺は状況は読めるが、解決策の何も浮かばねえ。最終的にはお前に頼るからな」



アルミン「！……うん」




……







リヴァイ「ﾁｯ…」



「こっちは片付いたぞ。残るはちいせえのだな…前方にいる奴らだけだ。
しかしどうやって獣の巨人を仕留めればいい…やつはあそこに鎮座したまま動きそうにないぞ」



リヴァイ「あぁ。どうにも臆病なんだろ。そもそも玉がついてねぇって話だが」



「お前は休んでろ、ちいせえのを片付ける」







馬を守るリヴァイは、大きな爆発音がしたシガンシナ区の様子を気にしていた。
部下や仲間たちの安否を。


ついそちらに気を取られたその瞬間



仲間たちの悲鳴と血飛沫が前方で響いた。

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