224 ページ27
貴方side
水鳥「つかさ、お前体は平気なのか？」
空野「そうだよ！親善試合の時…あんな酷いことされて…」
貴「あーうん…ボールぶつけられたの初めて…ぶつけられるのってあんなに痛かったんだよね…」
知ってしまった、今まで自分がやってきたの重さを。
山菜「Aちゃん、お腹、見せて？」
貴「やだ！」
山菜「だめ。見せて」
貴「やだやだ！なんも無いもん」
山菜「嘘ついてもダメ。バレバレだよ」
水鳥「嘘ってなんだ？まさか、A！！」
空野「捕まえた！ちゃんと見せて？」
貴「離してー！！なんも無いからー！」
葵と水鳥さんに抑えられて、茜さんにお腹の服をまくりあげられてしまった
山菜「やっぱり怪我してる」
プロトコルオメガにボールをぶつけられ時にできた痣を見られてしまった。
少し切れた傷口は何も手当をしなかったせいで、血は固まり、少し泥が着いたままになっていた。
空野「ダメでしょ？！怪我したならちゃんと言って！」
水鳥「そうだぞ？A。酷くなってからじゃおそいんだからな」
貴「こんなの…今まで色んな人にしてきたことに比べたら痛くもないし、そのうち治るもん！こんなの怪我のうちに入らないもん！こんな私に手当なんて必要ないの〜」
水鳥「ったく…。A！！お前はもう昔のお前じゃないだぞ！雷門イレブンの美神Aだ、昔どうだったとか関係ねえよ」
空野「もう自分のこと責めなくていいの！Aが本当に優しいこと私たち知ってるんだからね！」
山菜「Aちゃん。AちゃんはAちゃん自身が思っているよりも愛されてるの。
怪我はAちゃんだけのものじゃない。
これからは辛いことも全部はんぶんこするの。
私たちはもう仲間だから。」
茜さんが怪我の手当をしながら言った言葉に私は目を丸くした。
“はんぶんこ”
前にも聞いたことある言葉…
＿＿“俺たちで全部、全部はんぶんこしよう！一緒にサッカーやろう！”
ずっと前、兄たちと出会って兄たちが世界一になる少し前の日に誰かが私にそう言ってくれた。
山菜「はい、手当終了^^」
水鳥「これからはちゃんと言えよ？じゃないとあたしらがタダじゃ置かないからな！」
貴「…ありがとう！！」
空野「A、ほっぺ真っ赤だよ！ふふっ」
山菜「Aちゃんは笑った顔が1番似合う」(ﾊﾟｼｬｯ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
