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理由9 ページ9

「……ほれ、起きるんじゃ!嬢ちゃん!」



『んぅ、?あとちょっと……』



「嬢ちゃん、もう完全下校時刻になるぞい?」



『嫌です……。まだ眠いから、寝る……』



あれ?目を開けてるのに暗いし、先輩の声こもってるし……。



「仕方ないのう。ならば、そのまま寝ておれ。我輩も、ひと眠りするかのう」



『先輩、ここどこですか?』



「寝るんじゃなかったのかや。Aの嬢ちゃんは我輩の棺桶の中にいるんじゃぞ?」



『軽音部室?』



「そうじゃよ。」



ガタリと外から棺桶が開けられ眩しい光が差し込む



あれ?私保健室で寝てたような



「嬢ちゃんは我輩がここに運んできたからのう。」



まるで、心を読まれてるかのように私の考えていることに、ホイホイ答える先輩。



『運んだ?



先輩が、私を?』



「そうじゃよ?」



『重くなかったですか?』



「重かった。我輩おじいちゃんだから、骨が折れそうじゃったわい」



『じゃあ、ほっといても良かったじゃないですか!』



「お主はほっとかれたかったのかぇ?」



『うっ………


でも、運んでくれてありがとうございます。』



「どういたしまして」



ニッコリと微笑む先輩を久しぶりに見た気がする



そんな先輩を見ているとトクンと胸が高鳴った。



………高鳴った?



しかもなんか胸が締め付けられるし



まって、これじゃぁ、先輩に恋してるみたいじゃん。



「嬢ちゃん、学院から出なくていいのかえ?」



『あ、でも今出ても遅いかもだし。今日は泊まっていきます。』



「はて、どこに泊まるのかや?」



『適当に防音室を借りようと思います。』



「女の子が一人で夜を過ごすのは危険じゃ。そのまま棺桶で寝るとよかろ?」



『え、でもそんなの厚かましいです……』



「さっき重い嬢ちゃんを運んだのは誰じゃったかのう?」



『うぐっ、と、泊まっていきます………』

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四月一日えま(プロフ) - 小春日和さん» いえいえです!本当に大好きな作品なので……。これからも小春日和さんのご活躍を祈ってます。 (2018年2月22日 15時) (レス) id: 9831431e38 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和(プロフ) - コメントありがとうございます。無事、完結することが出来ました!番外編ですか、のちのち作りましょう!よし、作るぞー!素敵なアイディアありがとうございます! (2018年2月22日 7時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
四月一日えま(プロフ) - 完結(?)おめでとうございます!毎回、楽しく読ましてもらってます。素敵な作品をありがとうございます。番外編とか期待しちゃいます……! (2018年2月22日 7時) (レス) id: 9831431e38 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和(プロフ) - seraさん» ありがとうございます!尊敬してる人にコメントもらえて嬉しいです!さっきseraさんの小説のレス見ました!本当に、お互い頑張りましょう! (2018年1月22日 21時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - スムーズに話が進んで、とても読みやすいです!更新頑張ってください!! (2018年1月22日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小春日和 x他1人 | 作成日時:2018年1月4日 19時

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