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理由42 ページ42

「夏目、いるんだろ。」



部室のドア越しに夏目の気配がする。
恐らく彼女を心配して追いかけてきたんだろう。



「夏目、魔法をかけてくれ。今までのことを忘れる魔法を。」



「零にいさんはそれでいいノ?ボクは零にいさんがいいって言うならいいケド」



ホントは忘れられるなんて絶対に嫌だ。
だけど、嫌われて、拒絶されるのはごめんだ。



「早く、魔法かけろ」



「わかったヨ………」



夏目が首筋に手を当てると吸血痕の上に黒い薔薇が浮かぶ。



「これが消えないうちハAはなにも覚えてないヨ。ただシ、ずっと続く魔法じゃないかラ。いつかAが自分で思い出す時が来るかラ。」



もう、Aに悲しい思いをさせたくない。
次に会う時は、他人として。


必要最小限しか関わらないようにしよう。そうすれば彼女は俺に特別何かを思わないだろう。



出来るだけ冷たく接して。彼女を突き放そう。



突き放せば嫌われていると思って向こうからはなかなか話しかけてこないだろう。



「ボクはずっとAの親友であり続けるつもりダ」



夏目の言葉が心に刺さる。今の俺は現実から逃げているだけ。



分かってる。分かってるけど、Aに嫌われる恐怖は考えられないほどなんだよ。



「にいさん、留学行ってらっしゃイ。Aはボクに任せテ。」



「あぁ、任せたぞ夏目。」



2日後、俺は海外へ飛び立った。

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四月一日えま(プロフ) - 小春日和さん» いえいえです!本当に大好きな作品なので……。これからも小春日和さんのご活躍を祈ってます。 (2018年2月22日 15時) (レス) id: 9831431e38 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和(プロフ) - コメントありがとうございます。無事、完結することが出来ました!番外編ですか、のちのち作りましょう!よし、作るぞー!素敵なアイディアありがとうございます! (2018年2月22日 7時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
四月一日えま(プロフ) - 完結(?)おめでとうございます!毎回、楽しく読ましてもらってます。素敵な作品をありがとうございます。番外編とか期待しちゃいます……! (2018年2月22日 7時) (レス) id: 9831431e38 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和(プロフ) - seraさん» ありがとうございます!尊敬してる人にコメントもらえて嬉しいです!さっきseraさんの小説のレス見ました!本当に、お互い頑張りましょう! (2018年1月22日 21時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - スムーズに話が進んで、とても読みやすいです!更新頑張ってください!! (2018年1月22日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小春日和 x他1人 | 作成日時:2018年1月4日 19時

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