朔間零が血を嫌う理由【朔間零】

理由36 ページ36

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『ん、………ふはっ！』



朔間先輩にとっても長いキスをされ正直戸惑っている私。



『先輩、どうして……こんなことするんですか。』



「あ？お前が邪魔だから。


それに、お前にはキョーミがあるんだよ。」



それ、どういう意味ですか？



横抱きにされ、空き教室に連れていかれガチャリと鍵をかけられる。



「A、俺様ちゃんと遊ぼーぜ？」



いつから泣いていたんだろう、目尻が熱い



『嫌……！離して！
貴方と遊びたくなんてありません！』



「乱暴な女だな……。ッチ」



朔間先輩は私のことを睨みつけてくる



ぽたぽたとほっぺたから雫がこぼれ落ちる



「おい、泣くなよ……

そんなに俺にされるのが嫌なのか？」



『＿＿違います。私はッ、好きな人から愛のない行為をされることが嫌っ！！』



「それってさ＿＿＿」



あれ、さっきのって遠まわしに好きって言ってるようなもんじゃん？って言い切ってから気づく。



今気づいても後の祭り。



「お前、俺様ちゃんが好きなの？」



『それは……その……』



「俺はお前のこと好きだけど？好きだから、こんなこと、してる」



ふぇ！？、朔間先輩が私のこと好き！？



すき、すき、すき？



『あ、の？先輩………』



「俺はお前のことが好き。なぁ、付き合ってくれ」



『わ、私も朔間先輩が好きです……。
よ、喜んでお付き合いさせてください。』



まさか、こんな王道な展開がこの世に存在するとは思ってもみなかった。



「なぁ、俺のこと


名前で呼んでくんねーの？」



『うぇ！？れ、れ、れれれ零さん』



ちょー緊張したのに向こうはゲラゲラ笑ってる



「A、好き。」



＿＿ああ、私も好きですよ、零さん。

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