朔間零が血を嫌う理由【朔間零】

理由12 ページ12

『おはよう！』



「うぃーす、て…A、おいおいどうした？髪ボサボサだぞ？」



『いーもん、おねーちゃんに直してもらうから！』



入ってきて早々真緒にディスられる

本人は無自覚なんだろうけどむかつく。



『真緒嫌い。嵐ちゃーーん』



「あらあら、Aちゃんったら寝坊したのかしらァ？」



『そーなの！寝坊したの！』



「悪い、悪かったって！ほら、俺が結んであげるから！」



『真緒、結べんの？』



「おう、昔は妹の髪を結んでやってたしな！」


ふーん、ならいっか。真緒は器用だし。
よかろう、真緒に私の髪を結ばせてやろう



「にしても、髪綺麗だな……」



「せやんな！お師さんも言ってたで！綺麗なミルクティー色の髪が美しいーって！」



『みかちゃん、おはよう』



「んぁ、Aちゃんおはよう♪」



喋ってる間に真緒が慣れた手つきでハーフアップにしていく



「ほい、出来たぞ」



『真緒！ありがと！』



「まーくん、俺も。」



「いや、お前は髪短いし無理だろ。」



『凛月くんは私が結んであげよっか？』



「Aが？おねがーい」



先輩に似てサラサラの髪を梳かして結んでやる



「あ、そういえばA。最近兄者と一緒にいないよね？」



『先輩と？充分一緒にいる気がするけど？』



「ふーん、そーゆー事なんだ」



『なに？』



「いーや、何でもない。」



『ふーん。』



でも、そのあと凛月くんから爆弾が投下されたのだ。








「ねぇ、Aは兄者のこと、好き？」





『………………っ』

理由13→←理由11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す