｛探偵チームKZ事件ノート｝もう全部壊れちゃえ NO.2

13.計画実行？ ページ1

若武side


くそっ
なんでだ
なんでもっと早く…
なんでもっと早く確かめなかったんだ！！

「アーヤ…」

不意に出た彼女の名前

「はやく…はやく謝んないと」



そう呟きながら階段を駆け下り，靴を履き急いで外へ出る

自転車に乗って猛スピードでアーヤの家へ







ガシャンッ！

「…っ！」

石につまづき自転車ごと転倒する

深く傷ついた膝から血がでてくる

けれどそんなのは構わない


「はやく，はやく，はやく！」


アーヤの家はこんなにも遠かったのか…
それなのに俺の家まで…会議があるたびに…





「やっとついた…」

玄関まで行き，インターフォンを鳴らした

彩母「はい。どちら様？」

でたのはアーヤのお母さんだった



若「突然すいません。彩さんの同級生の若武と言いますが，彩さんはいらっしゃいますか？」

彩母「彩？うちにはそんな子いないわよ。人違いじゃないかしら？」

そう言って切られた




うちにはいない？

表札を見る。

たしかに“立花”と書いてある

アーヤの家はここだ

玄関も窓の位置もたしかにアーヤの家だ

「くそっ！」

アーヤはどこに行ったんだ？



ケータイを取り出して黒木に電話をかける

あいつなら知ってるかもしれない

「黒木か？アーヤは，アーヤはどこにいるんだ！はぁ！？どうゆう事だ？

……あぁわかったすぐに行く！」


黒木が言うには小塚の家にいるという事だ

なんでか聞いたら まずは来いって言われたし…

急いで行かないと

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