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車が待ってんのはこの公園を抜けた先の十字路。
今日は２時間前に入口で下ろしてもらって、
ほんで今から出口で拾ってもらうっていうね。
『智くんそれって…』
『嘘でしょおじさん、放し飼い？(笑)』
『おーそれそれ』
『じゃねぇだろリーダー。マジかよ』
みんなにバレたんが何年前だったっけかな。
あん時ゃ４人に囲まれて怖かったな。
(…放し飼い、ねぇ)
うめーこと言うなって感心したのを覚えてる。
ほんで４人がホントのホントは心配そうな、
おんなじ目ぇして俺を見てたのも。
(もうそんなになるか…)
デビューしてちょっとからのことだもんな、
軽く１０年は経ってるってことだわな。
この業界についてける気がしなくて、
俺はあの頃マジで毎日逃げ出すことばっか考えてた。
いきなり逃げられるよりゃマシだったんかな、
すげぇ渋々だけどナイショでたまに自由にしてもらえるようんなって。
『でもリーダーさぁ、
それバレたらヤバくない？』
『バレてねぇもん』
『そりゃ今まではそうかもしんないけど、』
みんなハンパなく呆れてた。
だからてっきりもっと自覚持てだのって言われると思ってたのに、
『ま、ほどほどにね』
そんな感じで終わって拍子抜けしたっけな。
さすが俺のことよく分かってんなってそこも感心してさ。
『…まだ行ってんだ？ 智くん』
下の３人はそれっきり、
俺が『放し飼い』されてんのを一度もなんも言ってこない。
でも翔くんだけは違ってて、
２人の仕事ん時とかにこっそり聞かれたりして。
あの下がりきった眉毛みたらさすがにね。
ずっと心配かけて悪ぃなって思うけど、
『…あんさぁ翔くん、』
『いや、あなたには必要なことなんでしょ？
分かってるよ。それは分かってるけど…』
『……気をつけっから』
『…うん……』
もう変装ナシでも電車に乗れたあの頃とは違う。
んなこと俺だってよく分かってる。
自分が変わってないつもりでも、
周りがとっくに変わってるってことはね。
でもダメだもん俺、マジで。
どっかで自由にしてもらわないと無理。
『早死にしたら大野さんのせいですからね』
『んふふ、かもなぁ』
『笑い事じゃありませんってば！』
ここ数年でめっちゃ増えたマネさんの白髪もね、
俺のせいだよなきっと。
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - りりたさん» あっ…続きを読む前にお返事しちゃいましてスミマセン。前のめりで読んでいただけたなんてホント嬉しい言葉をありがとうございます！パート２の方もぼちぼちですが進めてますのでよろしくお願いします(≧▽≦) (2013年11月29日 0時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - りりたさん» こんばんはー！ようこそいらっしゃいませ♪コメいつでもお待ちしてますので、ぜひまたいらして下さいね(´▽｀*) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - あれ？変になった。。すみませんm(_ _)m初めて読ませていただきました！！もう、画がリアルに見えるというか、どんどん前のめりで読んでしまいました！！続きを楽しみに待ってます！！ (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - こんばんは(≧∀≦) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ミクさん» 中２ぐらいからじわじわプレッシャーかけられません？私の時はそうだったなぁ…結局ずっと気ぃ抜けないんじゃん！ってブーブー言ってましたよ(｀з´) 素敵な小説、なんて言われると照れちゃいますけど、もうちょいペースアップしてお届けできるように頑張りますね！ (2013年6月24日 18時) (レス) id: e052895b8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2013年4月2日 0時
