◆-13-◆ ページ13
「ぅお、めっちゃあんなぁ(笑)」
バッグには色んな大きさのスケッチブックが入ってた。
キャンバスぐらいのからメモ帳みたいなんまで。
描かれてるもんは街並みとか人物とかいっぱいあったけど、
ざっと見て１番多かったのは…
――空、好きなの？
２人して座り込んで、間にノートを広げて置いて。
そこに両側から書いてくとちょうどいい感じ…
「…あれ？」
てっきりハイって返事がソッコーくんだと思ってたのに、
見たらAちゃんは首をかしげて考えてた。
「おーい」
目線の先でひらひら手を振ってみる。
Aちゃんが気が付いて照れくさそうに笑った。
止まってた右手がサラサラ動く。
――好きなのもありますけど
「けど？」
――悔しいんです
「へ？」
――完璧に描き写せないのが
「…って、空を？」
聞いた俺にひとつ頷いて、
Aちゃんは俺からスケッチブックを取り上げた。
ぱらぱらっとめくって、１枚を俺に向けて。
Aちゃんは一瞬迷ったみたいな顔した後、
一気にペンを走らせ始めた。
――同じ空は二度とないから
二度と…あーそっか。
空の色も浮かぶ雲も。
言われてみりゃ二度と同じにはなんねぇもんな。
――だから早く手元に写し取らなきゃって思うのに
風がないように見えたって、
雲って意外に早く動いてるし。
――私はいつも間に合わなくて
そりゃ無理ねぇわ。
写真みたいに一瞬でってわけにはいかねぇっしょ。
描くにはさ、やっぱ限界があるっつうか。
――何色が足りないと思いますか？
絵を俺に見したまま、彼女はノートにそう書いた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - りりたさん» あっ…続きを読む前にお返事しちゃいましてスミマセン。前のめりで読んでいただけたなんてホント嬉しい言葉をありがとうございます！パート２の方もぼちぼちですが進めてますのでよろしくお願いします(≧▽≦) (2013年11月29日 0時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - りりたさん» こんばんはー！ようこそいらっしゃいませ♪コメいつでもお待ちしてますので、ぜひまたいらして下さいね(´▽｀*) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - あれ？変になった。。すみませんm(_ _)m初めて読ませていただきました！！もう、画がリアルに見えるというか、どんどん前のめりで読んでしまいました！！続きを楽しみに待ってます！！ (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - こんばんは(≧∀≦) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ミクさん» 中２ぐらいからじわじわプレッシャーかけられません？私の時はそうだったなぁ…結局ずっと気ぃ抜けないんじゃん！ってブーブー言ってましたよ(｀з´) 素敵な小説、なんて言われると照れちゃいますけど、もうちょいペースアップしてお届けできるように頑張りますね！ (2013年6月24日 18時) (レス) id: e052895b8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2013年4月2日 0時
