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｢ではまず私から。戦輪を使わせたらナンバーワン！成績もトップクラスの四年い組、体育委員会所属の平滝夜叉丸とは私のことだ！｣
｢同じく四年い組、作法委員の綾部喜八郎でーす｣
｢過激な武器を扱わせればナンバーワン！学園のアイドル！会計委員会所属、四年ろ組の田村三木ヱ門だ｣
｢火薬委員会所属、四年は組。元髪結いの斉藤タカ丸です｣
『…………くの一教室四年、保健委員のAA、』
自己紹介だけでこの個性はなんなんだ。
しかも自己紹介が終わった途端に滝夜叉丸と三木ヱ門は｢私がナンバーワンだ！｣｢いいや私だ！｣と案の定睨み合っている。ほぼ空気の綾部は興味無さそうだし、タカ丸さんは傍観者になってるし。
……自己紹介終わったし帰っていいですかね？
｢……ねえ｣
『ﾋｮｴｯ』
｢待ってよ｣
突然肩を掴まれた。
場所は変わらず四人からちょっと離れた木の影にいる上、そっちには背を向けている。びっくりしすぎて口から内蔵全部出るかもと思ったんですが？？？
ギギギ、と古びた機械のようにゆっくり振り向くと、踏鋤を担いだまま私の肩に手を置く綾部喜八郎の姿。
……え、もしかして私殺られる？
『わ、私……？』
綾部｢君以外に誰がいるの｣
『ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ』
綾部｢？ なんで謝るのさ｣
よいしょ、と綾部は向かい側の木の根元に腰を下ろした。もしかして気を使って距離を取ってくれたのだろうか。
穴掘り小僧なんて呼ばれているけどやはりアイドル学年、顔がいいなぁ。本当になんでただのモブがアイドル学年と一緒にいるんだろう。夢かなァ、だとしたら悪い夢だから早く覚めて欲しい。
綾部｢君さ、入学式で隣にいたでしょ｣
『……覚えてたんだ』
綾部｢そりゃあね、特にあの時は女の子一人だけだったし｣
僕は二人とは違うもの、と最後に付け足した。その二人は後ろの方でまだ喧嘩している。
入学式の日、彼はこちらを一瞬だけ見てまた地面に目線を戻してしまっていたから全く興味を持たれていないんだと思っていた。
綾部｢それと今年の委員会初日。天井裏にいたの多分君でしょ｣
『えっ、まっ、なんで知って』
綾部｢やっぱり。……僕は誰かまでは分からなかったけど、立花先輩は多分君だって気づいてたよ｣
『スーッ……』
やばたにえん。
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
