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兵助｢どうぞ、入って｣
『しっ、失礼します……』
初めて入る先輩の部屋はきちんと整理整頓されていて
先輩らしい部屋だと思った
私や孫兵の部屋より少し広いから二人部屋なのかな
……二人部屋？
それじゃあ同室の人が──
兵助｢同室のやつは町に行ってていないんだ。変に気を使わなくていいから｣
『わ、わかりました』
心を読まれたのかと思った
先輩の同室の人。どんな人なんだろう
優しい人なのかな、はたまた怖い人なのかな
勝手に想像だけが膨らんでいた
⋮
兵助｢ここはこうして……そう、ここはこれね｣
『……うん、とても分かりやすいです！』
兵助｢Aの飲み込みが早いんだよ｣
先輩の教え方は分かりやすいだけでなく
正解すればきちんと褒めてくれてもっと頑張ろう、と思える
教え方が上手いってこういうことを言うんだろう
｢ここは俺も苦戦したからね。先輩に教えて貰ったっけ……｣
『そうなんですね』
先輩から後輩へ、その後輩がそのまた後輩へ
なんて素敵な繋がりなんだろう
……なんて思ってるうちはよかった
『……』
兵助｢……｣
瞬く間に襲ってくる沈黙
私もだけど久々知先輩もあまり自分から話すタイプではないのだろう
問題を解く以外の話題が続かない
兵助｢………あのさ｣
『……はい』
兵助｢やっぱり……緊張、してるよな｣
『……少しだけ』
嘘をつくのはいけないと思って本当のことを伝えたけど少しだけ、なんて見栄をはってしまった
かなり緊張しているくせに
兵助｢実はさ、俺も少し緊張してるんだ｣
『え？』
素直に何故先輩が？と思った
兵助｢……Aも知っての通り、火薬委員会には二年生がいないだろ？｣
火薬委員会にいるのは委員長の六年生と五年生が一人、三年生の久々知先輩と一年生の私だけ
兵助｢だから俺、ちゃんとした後輩ってAが初めてでさ｣
そっか、他学年……それも一年生なんてそうそう関わらないから
ちゃんと関わる後輩は委員会でしか出来ないんだ
先輩の初めての後輩が私で
私の初めての先輩が久々知先輩たち……
なんだろう、うまく言葉に出来ないけど
これはきっと"嬉しい"だ
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三日月 - おはようございます！いつも楽しみにしてます！朝からすみませんm(._.)m実は私も２５日から忍たま小説を書き始めました！もし良ければ見てくれたら幸いです！他の皆様も是非ご覧ください！「忍術学園５年い組には女性がいます」ですのでお願いします！ (2019年8月27日 5時) (
レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - アクヤさん» こんにちは、コメントありがとうございます！自己満足と趣味の塊にそのように言って頂けて嬉しいです。頑張ります……！^ ^ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - いつも「面白いな。」と思いながら読んでいます！これからも頑張ってください！ (2019年8月19日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
藤華 - そうですか、わかりました。 (2019年7月17日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 藤華さん» こんにちは。他に書いている短編集ではリク募集をしているのですがこっちではしてないんです…申し訳ないです…！ ´･ω･ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年6月11日 0時
