【忍たま】山田家の長女 2

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兵助｢俺あまり顔とか態度に出ないタイプなんだけど……Aが入ってきてくれて本当に嬉しくてさ。今日もこうして声をかけてくれたのも嬉しかったんだ｣









兵助｢だけど初めての後輩だからやっぱりどう接したらいいか分からなくて……焰硝蔵でちょっと動揺してたの分かった？｣





『いえ……私も緊張していたので気づきませんでした』






兵助｢ははっ、そっか。………A、改めて火薬委員会に入ってくれてありがとう｣









なんて柔らかく微笑んで言うから









『いえ、こちらこそ。私の先輩になってくれてありがとうございます、久々知先輩』





兵助｢………なんか泣きそう｣





『えっ』









頬と一緒に緊張も緩んじゃった





火薬委員会に入ってよかった

改めてそう思えた瞬間だった









兵助｢……なぁA｣





『はい？』





兵助｢Aさえ良ければさ、……名前で呼んでくれないかな｣




『……名前、ですか』




兵助｢いやっ、嫌ならいいんだ！これは俺の我儘だから無理やりとかじゃなくて、その……｣









瞬く間に白い肌が真っ赤に染まった





……なんだ、久々知先輩って聞いていたよりずっと柔らかい人じゃないか









『……兵助先輩、ここも教えて貰えますか？』





兵助｢っ……ああ、もちろん！｣









初めて名前を呼んだ声が少し震えていたことは

気づかれていたのだろうか









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『……あれから先輩の部屋に来る回数がこんなに増えるとは思いませんでした』









委員会が終わり

久しぶりに課題を教えて貰いに先輩のお部屋にお邪魔していた





最初はとても緊張していたものだが今では落ち着くくらいだ





ほかの先輩がいる場合はそうでもないけれど









兵助｢俺もだよ。それにしてもあれから随分身長伸びたな。成績も順調らしいし……Aの成長を感じるなぁ……｣






『父親ですか』

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