いいな…愛されてて。second story

Bad Endの場合 ページ1

日向side





大きな大学病院





俺は花束を持って長い廊下を歩いていた。





関係者以外立入禁止というフェンスの近くにいる警備員に軽く会釈をし、奥の病室に入る。






日向｢よ！A。暇だからお見舞いに来てやったぜ？｣






日向｢最近どうだ？ここでの生活には慣れたか？｣







日向｢お、言い忘れていたぜ…ケンカの王子様、続編決まったんだよ。来栖が出るのと、それから、大和、出るんだぜ？｣





日向｢…ぜってぇー見ろよな。｣






お願いだから、目を覚ましてくれよA。






俺の前でベットで寝ている。





いや、目を覚まさないのはかつて、明るく、俺を慕ってくれていたA






本当にバカだよな。






Aは、あの日、飛び降りて、傍にいた大和が救急車を読んで一命は取り留めたが、植物人間状態




いつ目を覚ますかわからない。





明日、目を覚ますかも知れないし
何年経っても目を覚まさねぇかもしれねぇ。






あの日、俺が…誘わなければ。





なぁ、A。







俺はどうしたらいい？





テレビで…応援してくれるファンのみんなに笑顔を見せられる自信がねぇよ。





いつもの、日向龍也を出せるかわかんねぇ。





俺、すごく今こえぇ。





何度も後悔もした。





何度もお前が帰ってくるように…目覚めるように何度も祈った。





でもダメだ。






なぁ、A。







早く目を覚まして俺をまた、慕ってくれよ。





変な願いかもしれねぇけど、俺はAが目覚めてくれたら…それだけでも俺は嬉しいんだよ。





目から雫が溢れ、頬をつたり、






俺の握りしめた拳に1粒落ちた。

・→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す