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*小さな演奏会〜var6〜 【歌苗side】 ページ30

私たちは黙々と運ばれてきたフレンチを食べる。

どこからこんなお金が出ているのか気になったが、あえて聞かないようにした。

しばらくすると、ステージに一人のスタッフがたった。

「お待たせいたしました。これよりピアノの演奏をお聞きいただきます。まずはフレデリック・ショパン作曲、華麗なる大円舞曲と夜想曲第二番。演奏者は、ちまたで話題の外こもりウォーカーショウペン」

外こもりウォーカー?

思い当たるのはあの人しかいない。

足音がしたほうを向けば、歩いてきたのは濃い紫の燕尾服を着た赤毛の男性。

「ショパンさん…」

彼は一礼し、ピアノに座ると白い手袋を取った。

すっと鍵盤の上に置かれる流れるように美しい手。

静かな緊張が辺りを包む。

その緊張を切り裂くように、やわらかく、それでいて芯の通った音が響いた。

ゆったりとした三拍子、その上に美しい旋律が流れる。

まるで、真っ暗な闇夜にさす満月の光のよう。

これがこの曲のいわれ。夜想曲。

私はこの曲は大人の曲のように思えて仕方がなかったが、今は違うように思えるのは私が大人に近づいているせいなのかどうかわからない。

曲がクライマックスに近づき、音が大きくなる。大きくても柔らかい、芯が通っていてもどこか儚い音は、私の聞く耳を捉えて離さない。

細かい高音の音が静まり、伴奏と一体となって響く最後の一音。

こんなノクターン、聞いたことがなかった。

思わず拍手をしそうになって他の三人が拍手をしていないことに気付き、やめた。

そんな様子をショパンさんが満足そうに見ていたことに、私は気付いていない。

*****

お待たせしました!ようやく演奏会が始まりましたよ!

チョッちゃんのノクターンは本当にきれいで、大人の香りがするのは幼稚な私だけ?

*小さな演奏会〜var7〜【ショパンside】→←*小さな演奏会〜var5〜 【モツside】



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ヒメちゃん - モツはかわいいし、ベトはなんかツンデレ。なんかたまらないわ。クラシカロイド。(* ∀ *) (2018年9月23日 15時) (レス) id: 5f6a8c1781 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅♪(プロフ) - あんころもち(●´ ∞`●)さん» ありがとうございます!楽しみにしていてくださいね〜!ズバリお聞きします!誰推しですか? (2017年8月20日 20時) (レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(●´ ∞`●) - うおおおお! なんていい子なんだモツはーーー!! ますますモツが好きになりました! 続編楽しみにしてます! (2017年8月20日 18時) (レス) id: 71908c4cef (このIDを非表示/違反報告)
愛羅♪(プロフ) - あんころもち(●´ ∞`●)さん» さあどうでしょう!これからも楽しみにしていただけたらとてもうれしいです! (2017年8月19日 21時) (レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(●´ ∞`●) - これってベト落ちですか?? あっ ネタバレになるならいいです!おもしろいので毎日楽しみにしています! (2017年8月19日 17時) (レス) id: 71908c4cef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛羅♪ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年7月27日 23時

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