10話 ページ11
「あれ、ゼロは?」
「あー、外走りに行った」
スコッチたちが帰ってきて全員集合した。降谷はもちろんいない。松田が降谷を茶化しすぎたため降谷は頭を冷やすためか外に走りに行ったため
「アイツ、ストイックだな〜」
「まー俺がちょっと遊び過ぎただけなんだろうけどな。」
ん?と3人は頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「何があったかは知らないけどさ、降谷に謝っておけよ松田。」
「おー、そうする。そうする。」
スコッチが松田に言う。
松田は松田で一応先程のことは誰にも言わないと決めた。うっかり言ってしまえば降谷に後で何されるかしれたものではなかったからだ。
「そう言えば、伊達何持ってんの?」
「さっき、プリン貰ったんだけど食べるか?」
伊達が貰った袋を見せる。
「降谷の分もあるけど残しておこうぜ。」
降谷の分だけ冷蔵に入れて、4個分のプリンを机に並べて食べ始めた。
***
「はぁはぁはぁ…」
降谷はどれだけ走ったのかわからないくらい走っていた。
松田にあんなこと言われて、冷静でいられるような降谷ではなかった。
土手の芝生にごろんと寝転がり空を見つめた。
Aに出会ってから俺は変わったのか?と思うようになった。
毎日の講義は辛いものではあるが将来のためと思って受けてきた。アイツらとのバカ騒ぎだってこの先出来るかどうかなんての保証なんてないから今だけはと思いながら楽しんできた。毎日の色は全く変わることなんてなくて…その中にふと飛び込んできた "彼女" は瞬く間に自分の中でいっぱいになった。
彼女を見つけるとすぐ目で追いかけたり、笑顔を見るとつい可愛いと思ったり、怒った顔なんてみたことはまだないけど、そんな顔も愛おしいと思うのだろう…
「あー俺ってやっぱり好き、なのか?」
「何が好きなんですか?」
寝転がっている降谷の視界にふっと影がかかったと思えば彼女の声もした。
「降谷先輩、誰が好きなんですか?」
「び、びっくりするだろ!?急に出てきたら」
「す、すいません。買い物の帰りに降谷さんを見つけたので、つい…話したくなっちゃったので」
少し照れながらAは頭をかいた。
「まあ、いいけど…。」
「降谷先輩は、ランニングですか?」
ストイックですね〜と言いながら降谷の隣に腰を下ろした。
夕日に照らされた川が光を反射させてこちらに降り注いだ。それを見ているAの横顔は今までみたことないくらい美しかった______
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてますもう最新しないんですか?出来ればまた、最新して欲しいです頑張ってください応援しています (2021年5月5日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 環奈さん» 本当ですか!?作った甲斐があります!これからもこの作品をよろしくおねがいします(^^) (2018年6月9日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)
環奈(プロフ) - 警察学校組の作品いっぱい見ましたけど、この作品が一番好きです (2018年6月9日 12時) (レス) id: 7c11cf583b (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - いえいえ、どういたしまして。はい、わかりました。続き頑張ってください。 (2018年6月7日 20時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 和美/美香さん» 初コメントありがとうございます!引き続き皆仲良くやっていきたいと思います! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷっちょ | 作成日時:2018年6月7日 8時