恋路は二人で歩きたい2 ytyb

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「ゆうとの気持ち伝わってるよ。むしろうるさいくらい。好き好き好き好き、あんだけ言われたら本気なことくらいわかる」


はやくも落ち着きを取り戻したらしく、ちょっと鼻声のやぶくんは、苦笑いしてるだろうなって顔を見なくても分かる口調だ

うるさいってひどくない？
確かにたまに迷惑そうな顔されるけどさ


「ゆうとが本気だったから、俺もちゃんと向き合おうって思った。そうしたら、考えれば考えるほどゆうとの未来を貰うのが怖くなった。だから、とりあえずいつかは終わる関係だって自分を納得させた。ごめんね」


きっと、まだやぶくんはそういう風に思ってる
別れたくないという気持ちがの方が大きくなっただけで、俺と一緒の未来が怖いと思ってる

その証拠に、さっきちゃんと目見て俺にはもっとふさわしい人がいると思うって言った


俺がやぶくんと同じくらいの年だったら、せめて年の差が5歳以内だったら、きっとやぶくんは一緒の未来が怖いだなんて思わなかったはず


やぶくんからしてみれば俺の未来はキラキラしているんだって

あらゆる可能性に満ち溢れていて、とっても眩しいって前に言っていた


それでも、
別れたくないって気持ちがあるのなら、少しでもずっと一緒にいたいと思ってくれるのなら、俺の未来を背負う覚悟をしてほしい


「やぶくん、こっち見てくれる？」

俺だって覚悟を決めた

やぶくんのこと信じて覚悟を決めた


固く巻き付いていた腕が解かれて、ゆっくりと身体を離れる

初めて見るやぶくんのいかにも泣きましたという顔に触れたくて触れたくてしょうがない


「俺はこれからもずっとやぶくんと一緒にいたい。別れるなんて選択肢は見たくもない、考えたくもない」

うんうんと頷きながら聞いてくれる

そんな姿が好きで好きでどうしようもないくらい好き


「だから、やぶくんにも覚悟をしてほしい。俺の人生の一部を背負う覚悟。重いかもしれないけど、後悔させないから、まだ言葉に重みがなくて信じてもらえないかもしれないけど、やぶくんのこと幸せにするから、一緒にいてほしい」


いつか、大学を卒業して、ちゃんと働いて、お金稼いで、やぶくんが全てを委ねられる存在になったら、

やぶくんの名前を呼んで
愛してるって言ってみたい

そういう未来を一緒に思い描いていてほしい

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