長男が唯一甘えられる存在【おそ松さん】

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「それでは今からぁ！！！」

「松野家の長男長女定例会議を〜？」

「はじめまーす！！！」

「「いぇえーーい！！！」」


松野家の隠し部屋＿＿＿＿という名の私の部屋で、その会議は幕を開けた。

議員は私とおそ松の二人。

やはり男女の兄弟という間柄、弟達について把握しきれない事というのが必然と出てくる。

それを報告する重要な役目を果たすのが、この六つ子のトップ、松野おそ松だ。

「いやぁおそ松くん。
どうですかねニートの様子は。」

「変わんないね〜」

「全員童貞か？ニートか？楽にやってるかー？」

「全員童貞！無職！お気楽能天気！
あ、でもトド松はデートしてたような…」

「よし、処刑だ。」

「「だぁーはっはっはっ！！」」

カップラーメンとビール片手に昼間から大人っぽさの欠片もない大笑いをする成人済の姉と弟。同じ顔した六人のニートの次くらいに悲しい絵面なのではないだろうか。

「んでおそ松は？
長男プレッシャーにやられてない？」

「んー、プレッシャーつっーか、あいつら俺のこと尊敬しなさすぎ！！だって長男様だよ？普通もっと慕うはずでしょ！？」

「そうはいかないのが兄弟ってやつだよ。」

「そういうもんか〜……ま、俺がしっかりしすぎたらあいつらもそれを求められるもんね。緩いくらいの方がいっしょ！」

「さすが分かってるねぇ」

こんな風に、私しか知らない本音が聞けるのが長女の特権。正直、おそ松のことなら何でもわかる気さえする。

「そんなこんなで」

「松野家長男と長女の定例会議を〜？」

「終わりまーす！！」

「んじゃ俺パチンコいってくるね〜」

「程々にな〜」

だからもちろん知っているさ。

おそ松が私と話した後で必ずトイレに入る事も。

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