3 高尾side ページ3
『高尾くん、私、どうしよう。だめだもう。』
高「そうかー?お前を見てくれるやつはきっといる。」
その後屋上で泣き喚くAを何とかなだめたあと、本題に入ろうとするが、まさかの真ちゃんが好きな理由を語り出すA。
『だって、緑間くんすんごいかっこいいんだもん...』
高「真ちゃんのこと好きな女子は多いもんな。」
『長いまつ毛と、最初は冷たい王子様ーみたいな感じだったのに、途中からだんだんデレて来てああこれが世に言うツンデレかーって。そこからかな好きになったのは。』
ああこの目は、恋してる目だ。
見たくない。
高「俺、慰めてやるよ、Aにはお世話になってるし、だから俺の傍にいれば?」
『私、高尾くんの傍にずっといるけど...?』
高「違う違う、俺の恋人になれば?ってこと。」
『え、そんなこと出来ないよ。』
高「俺がAのこと慰めたいんだって。」
『そんなの、高尾くんの枷にしかならないし、私は高尾くんとの友情を切ってまで緑間くんのこと追いかけたい訳じゃないよ。』
『私は恋より友情の方が大切にするタイプってよく友達に言われるんだよね。だからだーめ、だって今もし高尾くんに縁切るって言われたらきっと緑間くんへの気持ちなんてどこかに捨ててきてでも高尾くんを追いかけるよ。』
ほら、またAは、
なんでそんなクサいセリフバンバン言えるんだ。し
何も出来ないのに人を安心させるんだ。
高「だからこそだ、付き合うだけ、俺らの関係は変わらない。好きな人が出来たらすぐAに言うから。俺だってAには幸せになって欲しい。」
でも俺はそのAの嘘偽りない気持ちに嘘でしか答えられない。
『ありがとう高尾くん。分かった。』
にぱぁっと笑うAは俺には眩し過ぎる。
高「A、俺と付き合って下さい。」
『はい、よろしくお願いします。』
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作者名:みづぉ | 作成日時:2021年8月29日 1時