なぜか、私があのアイドル全般のメイク担当になった。4 (ページ15)

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114、睡魔の攻撃ページ15

「こちらの道で合ってますよね？」

「え？あ、はい。合ってます」

「相葉さんの家の方向と一緒ですね」

「･･･そうなんですか？」

　そうだった、私･･･。

　ストーカーさんらしき人物に追われていたときに助けてくれたんだった。

　家が近かったから助けてくれたのかな？

　なんてね･･･。

　それより。

　みなさん、知ってます？

　私という人の性格。

　実は私･･･。

　
　車で揺られてると眠気がさしてきてしまうんです。

　だから眠気を抑えるのに必死で･･･。

　だからさっきからウトウトしてて。

　やばいマジで寝ちゃいそう･･･。

　すると横から甘い声が。

「寝たけりゃ寝て良いよ」

　
「え･･･？」

　さっきの声、櫻井さん？

　いつにも増して色気がひどい。

　ドキドキしてるよ、私の心臓！！

　そんなことより。

「いいんですか？寝ても･･･」

「うん。いいよ。だってまだでしょ？」

「はい、もう少し先です」

　やばい、櫻井さんと話してるっていうのに、睡魔が襲ってくる･･･！！

「いいよ。仕事お疲れ様」

　ニッコリと輝く笑顔を最後に。

「ありがとう･･･」

　ございます、そう言わなきゃって思うんだけど。
　
　瞼が重くなり、目を閉じてしまう。

　やばい、寝てしまう―――。

　そして、まさか最後にこんなこと言ったとは思わなかった。

「ありがとう････････････翔くん」

　
「え！？」

　そんな声が聞こえたけど、私はもう睡眠状態に陥った。

　
　
　
　
　
　

　―――これから、なにが起こるかも知らずに。
　