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48.辛い過去 ページ48

[ジュダル]


夢の続き。




姉「あんたがいつも泣き虫だったから!
私はあんたを庇って銀行屋の承諾を受け入れたってのに!!」




A「銀行屋……?何それ…」





姉「銀行屋は私かあんた、
どちらかを堕天させる気だったのよ!!

その話を聞いた時、
私はあんたを守るために私が堕天した。

それなのに…この程度の事でどうして泣いてるの!!泣きたいのはこっちよ!!

あんたが私の運命を取ったようなものよ!


こんなんなら、
あんたを庇って銀行屋に協力しなきゃ良かった!」






A「姉…上………。」





酷く傷ついている彼女からは、
もう涙が出てなかった。






夢の風景がかわり、
小さいAは国民の前に鎧を着て立った。





A「私たちは!勝たねばならない!!
此度は我が姉がしかけた内戦である!

敵の大将は私の姉だ!
なら、こちらの大将も妹である私でなければならない!!


絶対に勝ち取る!!
平和のために!立ち上がれーーー!!」





国民「おおおおー!!!」





あぁ……そうか。
この頃からAは女として生きるのを辞めたんだ。






夢の風景がまた代わり、
今度は戦場の風景になった。





次々に来る敵を
Aは震えながら斬っていく。





部下「A将軍!前線が破られたそうです!
恐らく向こうの大将はそちらに…!!」





A「わ、分かったわ…!
前線まで私が…いく!!」





頼む…………もう辞めてくれ。

今にでも顔が青ざめて、
涙を必死に堪えながら人を斬っている。


震えてるのに…あんな小さい手で
バカでかい剣を握って………


言い聞かせるように
自分の心に説得してる。





A「私が…やらなきゃ…!
国のために…私が…私が…………!!」






必死に手を伸ばすが、
小さい彼女には届かなかった。




どんどん周りが白い霧に包まれてく。
夢から…覚めるのか…?




最後に見えたのは、
姉の心臓に剣をさしてももう泣かない彼女だった。




A…………
こんな辛い過去を背負ってて
どうして言ってくれなかったんだ。



力になりたかった。







そう思ったら目が覚めた。





A「ジュダル……?」





ジュダル「A………!?意識が戻ったのか!!」




医者からは何日か意識が戻らない
だろうと言われていたから驚いた。





A「ありがとう、助けてくれて。」





そう言った彼女を
俺は強く抱きしめた。

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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時

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