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5.連れさらわれた女 ページ5

[no side]




ジュダルの眠りの魔法によって
眠らされたAは意識がなくなり




ジュダルに横抱きにされている。







シンドバッド「A!!
ジュダル…お前!」






ジュダル「安心しろよバカ殿。
殺しはしねぇ。ただ毎日俺の暇つぶしに
付き合ってもらうだけさ。」






シンドバッド「Aに何かしてみろ。
シンドリアが総力戦で向かい打つ。」






ジュダル「ハハハ!それもいいぜぇ。
俺がしたいのは戦争さ。

だが、現在煌帝国とシンドリアは友好条約を
結んでいるはずさ。」







シンドバッド「くっ…………」






ジュダル「さっきのこの女の話によれば、
旅人らしいな。なら話は早ぇ。

煌帝国に留学として連れてくる名目で通す。」






シンドバッドは考え込んだが、
現在友好条約を結んでいるのも事実であり、
1番平和な解決策がそれしか無かった。





シンドバッドが黙り込んでいると、
ジュダルはニヤリとし絨毯に飛び乗り、






ジュダル「分かってくれたみてぇで安心したぜ!
じゃあなぁ!!」






シンドバッド「まて!ジュダル!!」







そう言ってジュダルは
Aを横抱きしたまま煌帝国へ
連れて行ってしまった。







ジャーファル「どうしますかシン。
Aを取り返さなくては。」





シンドバッド「まて。ジャーファル。
来月煌帝国との会談が控えている。
その時にAを連れ帰れるよう許可をとる。

それまでは事を大きくしないで欲しい。」






ジャーファル「しかし、あのジュダルがAに
手荒な真似をしないとは限りません。
もしもAに何かあったら…」






シンドバッド「あぁ見えて彼女はかなり強い。
剣術はもちろん、人よりもマゴイの量が多いから
Aは金属器でいくらでも魔法を使える。」






ジャーファル「心配ない…と…?」






シンドバッド「あぁ。
暫くは様子見をしよう。来月の会談までにAには頑張って持ちこたえてもらう。
なんとしても会談で彼女を取り返す。」

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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時

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