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39.圧倒的脅威 ページ39

[A]




左腕では刀を握れない。



黒冥「どうする?降参するか。
片腕で俺に勝てるはずがない。」




ここで降参すれば、
婚約をしないといけなくなるだろう。




それだけは嫌だ。
どうせ結婚するなら…



こんな人をモノ扱いするような奴じゃなくて、
相手のことを自分の事のように考えてくれる…




ジュダルみたいな優しい人がいい。





ドックン…





あれ、何この鼓動…
よく分からないけど、気のせいか
ジュダルの事を考えたら心臓がうるさい。






黒冥「さぁ、俺のものになれ!!
パルミラ王女よ!!」






A「うっ…………!!」





考える暇もなく
剣を振り下ろしてきた。




慌てて防御するが、
片腕では刀に力が入らない……!!



勢いで吹き飛ばされ、
近くの瓦礫に頭から突っ込んでしまった。





黒冥「ハハハッ!
頭から血を流してもその美しさ、絵になるぞ。」





頭からの出血も多い。
まずい、視界がぼやける。





黒冥「そのまま眠って俺のモノになれ。」





それだけは……死んでも嫌だ!!



起きろ!!自分!!
寝るな!!!!




無理やり意識を引きずり出し、
男に向き合う。




黒冥「ほぉ。まだ戦うのか。
いいぞ!それでこそ我妻に相応しい!!
もっと苦しんだ顔をしろ!!
そして俺にその顔を見せろ!!」





なんてメンヘラ野郎だこの皇子は。
片腕だけでも刀に重力の魔法をかければ
正気がある。




あいつの武器を破壊さえ出来れば……!!






A「いくぞ………!!」




黒冥「こい!!我妻よ!!」






A「はぁぁぁぁぁ!!」





全身の力を振り絞って
奴よりも先に刀を振るう事が出来た。



よし!!
想像した通り奴は防御に入った!





このまま重力魔法を掛けた刀で、
こいつの剣を破壊する!!





パリン!!!





黒冥「なに…………!?」





よし!割れた!!
このままこいつに刀を振り下ろせば……!!





黒冥「ふっ…
面白いものを見せられたな。
なら俺も特別に見せてやろう!」






A「う"っ…………!!」






何!?
割れた剣の破片が
私に向かって勢いよく飛んできた!?





まずい…!!
相手の間合いに入りすぎて避けきれない!!





ブチッ!!ブチッ!!!





A「あ"っ…!!」





割れた破片が手足に深く刺さり、
その場にしゃがみこんでしまった。

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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時

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