検索窓
今日:2 hit、昨日:42 hit、合計:12,476 hit

32.銀行屋 ページ32

[A]




奴 隷商人との交渉が無事に終わり、
白龍と行こうとしていた夕日スポットに来た。




白龍「A殿。
パルミラ王族だったんですね…。」





A「白龍、この事は秘密にしておいて欲しい。
本当は隠し通すつもりだったんだけど……

駄目ね。自分で解決できない事に直面すると、
すぐに国の力を使おうとする…。」





そう、私は昔からそう。
何度もこう言った似たような事があった。



旅先で自分で解決出来ない問題に直面すれば、
すぐに国の名前を出して頼ってしまう。

自分で解決しなきゃ…
出来るようにならなきゃいけないのに。






白龍「もちろん、この事は内密にします。
その代わり、頼みがあります。」





A「頼み?」






白龍「俺はいずれ煌帝国に内戦を起こし、
煌帝国を変えようと考えています。
その時にA殿のお力を頂きたい!どうか…!!」





それを聞いて私はため息をついた。
自分の過去と重なったから。






A「白龍。
事情は分からないけど、どんな理由があったても、
内戦に意味はない。
あるのはただ仲間の殺し合いだけ。


今ならまだ間に合うわ。
その気持ちを沈めることね。」







白龍「A殿。
私の家族は、母親に殺されました。」





白龍の母親は確か…
煌帝国国王の妻だったよね。





A「だから内戦を起こすの?」





白龍「はい…!この国は駄目です。
いずれ王座が紅炎に渡るでしょう。紅炎もあの女のしたことを見て見ぬふりをしてます。

そんな人が国を収めて良いはずがない!」






白龍のルフが一瞬黒く染ったように見えた。
このままにしては堕天してしまう。



仕方がない。
本当は王国の話はするべきでは無いけど、
今は彼のためにもしなきゃ。






A「はぁ……。そんな理由で内戦を起こされては国民も溜まったものじゃないわ。

いい?白龍。
私の故郷のパルミラ王国は
1度内戦が起こった国なの。」





白龍「内戦…ですか?」





A「私の故郷、パルミラ王国は
戦争に参加せず、交渉だけで東大陸領土全ての全権を得た国なの。

国はとても平和で、皆幸せだった。



私には姉が1人いてね…
丁度白瑛と同じ年頃かしら。


姉ともとても仲良くて、
いつも遊んでいた。



だけどある日、
銀行屋という組織がパルミラ王国にきて、
商売を持ちかけてきたのよ。」






白龍「っ………銀行屋!?」

33.真の敵→←31.招待



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:マギ , ジュダル , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。