4.ダンジョン攻略者 ページ4
[A]
ジュダル「なるほどなぁ！！
おいそこのバルバットの小僧！
大切な話は聞かれねぇように喋らないとな。」
ん？
何かシンとはなしてたのかしら…？
男は急に攻撃を止め、
シンに話しかけた。
ジュダル「バカ殿よ。
お前なんでこんな強ぇ女を教えてくれなかったんだよ。
こいつさっきから魔法は使ってねぇが分かるぜ。
3つのジンを持っていやがる。
ダンジョン攻略者だな。」
シンドバッド「だから何だ。
お前には関係ない。」
男は私を見ると、ニヤリとし
ジュダル「ふっ。気に入ったぜ！！
おいお前！煌帝国に来て毎日俺と戦え！
俺は力が有り余って毎日クソつまんねぇんだ！！」
A「なっ！！ふざけないで！誰が貴方なんかと！
私はシンとシンドリアの国を支えると約束したの。」
断ると男はつまらなそうにして、
赤色の石のついた棒を振り上げる。
ジュダル「いいぜぇ。なら力ずくで連れて帰る。」
A「っ…………！？」
赤色の瞳とバッチリ目が合った。
この人、本気だ……！！
このままでは危ないと直感で感じた。
次の魔法で何か仕掛けてくる。
その前に仕留めなきゃ。
男が棒を私に振り下ろす前に
全速力で走って飛び上がり、
空中から男にむかって勢いよく刀を振り下ろした。
よし！これで……………っ！？
刀を振り下ろしきる前に
私の周りの空気の圧が変わった。
ジュダル「ふっ。お前は大人しく眠ってろ。」
A「うぅっ…………」
あ、あれ………
体の力が抜けてそのまま空中から
地面に倒れるように落ちていった。
でも体が地面に当たった感覚はなかった。
感じるのは少し暖かい温もり。
あの男に抱きとめられたんだ。
それが分かって直ぐに
本当に意識が飛んだ。
A「くそっ…………」
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作者名：花月 | 作成日時：2020年9月23日 3時
